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第166回 披 講
第222回 披 講
最終更新日時 R 5. 6..27 PM 12. 0
令和5年 6月1日〜令和5年 6月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
10 闇食らうナンジャモンジャの白い花 投票 5 票 べいこう
13 朝錬のかけ声土手に初夏の風 投票 5 票 はなぶさ
16 パッチワークの如き故郷麦の秋 投票 4 票 高 越
樹下占める露草藍の色添えて 投票 3 票 べいこう
12 山峡の段畑探索麦の秋 投票 3 票 石の花

    

番 号 入 選 13 句        俳 号
母さん信じた軽鴨の引つ越し 高 越
19 九十の父この世楽しと杜若 はなぶさ
時の日や築百五十年の島の灯台 高 越
夕間暮れ風吹き抜ける麦の秋 石の花
12 山峡の段畑探索麦の秋 石の花
17 巣作りのツバメ旋回車庫抜ける 媛 香
11 桑の実の残る渋みや夕まぐれ 逸 茶
20 緑陰や将棋の音は思慮の音 べいこう
デザートに枇杷の皮剥き種を出す 石の花
玄関に紫陽花活けるガラス壺 媛 香
雨を超えたわわに実る青梅かな 逸 茶
18 昭和の日平和通りの並木道
21 テーブルに庭の紫陽花藍ピンク 媛 香
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 デザートに枇杷の皮剥き種を出す
コメント ※「枇杷の皮を剥いて種を出す」と説明になりました。
  余り詳しく書かなくても、読み手は想像します
詠替えて ※枇杷熟るる夕餉の卓のデザートに
   
◇ 2番 樹下占める露草藍の色添えて
コメント ※藍色と言えば添えては省略が可能かも
詠替えて ※露草や木陰一面藍色に
 
◇ 3番 玄関に紫陽花活けるガラス壺
コメント ※ガラス壺との表現を花瓶とすれば焼き物でもガラス物でも
  通用する。 七変化とは季語「紫陽花」の傍題
詠替えて ※濃紫陽花生けたる花瓶玄関に
※玄関へ飾る花瓶の七変化
   
◇ 4番 雨を超えたわわに実る青梅かな
コメント ※「雨を超え」を梅雨の雨を耐え抜いたと読みました
詠替えて ※雨に耐へたわわに熟れし実梅かな
    
◇ 5番 時の日や築百五十年の島の灯台
コメント ※中七が字余りではリズム感が悪くなる。
  産業遺産で古さを表現しました
詠替えて ※時の日や産業遺産島の灯台 (5−7−7) 
   
◇ 6番 梅雨晴れの街の景色の変わるらん
コメント ※「梅雨晴れ」の「れ」俳句では送り仮名は不要。
 街の景色はどのように変わったのだろうか
詠替えて ※梅雨晴や街の景色の空色に
 梅雨晴や空色映るビルの窓
◇ 7番 夕間暮れ風吹き抜ける麦の秋
コメント ※三段切れ。 「夕間暮れ」は薄暗くて良く見えないさま
 なので、夕風としました
詠替えて ※夕風の野原吹き抜く麦の秋
※麦秋や野原吹き抜く風の音
   
◇ 8番 心のコラージュ剥がる梅雨曇
コメント
詠替えて
   
◇ 9番 母さん信じた軽鴨の引つ越し
コメント ※テレビで見かける風景。軽鴨の引っ越しで前半の説明は不要
詠替えて ※軽鴨親子一直線に湖(うみ)渡る
 軽鴨の親子母さん先頭に
   
◇10番 闇食らうナンジャモンジャの白い花
コメント
詠替えて
 
◇11番 桑の実の残る渋みや夕まぐれ
コメント ※桑の実:夏の季語。 下五が句意と合わない様に思うので
詠替えて ※桑の実の残る渋味や夏休み (又は「帰省の子」)
 
◇12番 山峡の段畑探索麦の秋
コメント ※探索をカメラ提げとしてみました
詠替えて ※カメラ提げ峡の段畑麦の秋
   
◇13番 朝錬のかけ声土手に初夏の風
コメント
詠替えて
  
◇14番 幸なれと祈るこころに梅雨の明け
コメント ※「梅雨明け」の「け」は季語では不要
詠替えて ※事無かれと祈る被災地梅雨の明
 梅雨明の早きを祈る災害地
    
◇15番 雨後の晴れ句巡る昼の暑さかな
コメント ※辱暑:気温の上昇に高い湿度が加わった極めて不快な暑さ
  詠替えて 句碑巡る雨後の晴れ間の辱暑かな
 
◇16番 パッチワークの如き故郷麦の秋
コメント ※比喩の句は説明が少ないと通じなく、多いと説明文に
 なり難しいと夏井いつきさんはよく言っています
詠替えて ※パッチワークめきぬ棚田や麦の秋
   
◇17番 巣作りのツバメ旋回車庫抜ける
コメント ※ツバメ は 燕、つばくらめ で
詠替えて 巣作りの燕旋回車庫を抜け
   
◇18番 昭和の日平和通りの並木道
コメント ※松山の平和通りにある銀杏並木。
銀杏青葉と昭和の日は季重なりだが (銀杏青葉 < 昭和の日)
詠替えて ※平和通りの銀杏青葉や昭和の日
    
◇19番 九十の父この世楽しと杜若
コメント ※杜若? 杜若葉?    楽しい季語に託して詠む
( ):夏期講座/夏帽子/五月場所/生ビール/冷奴/心太/
詠替えて ※卒寿の父の余生楽しや(生ビール) 
 
◇20番 緑陰や将棋の音は思慮の音
コメント
詠替えて
◇21番 テーブルに庭の紫陽花藍ピンク
コメント ※テーブルとあり庭の紫陽花と来ればややこしい。庭のは要るだ
 ろうか? 藍もピンクもあったが青色に絞ってみる
詠替えて ※色の濃き青紫陽花をテーブルに
 テーブルの青紫陽花の青さかな
  

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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