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第166回 披 講
第223回 披 講
最終更新日時 R 5. 7..27 PM 12. 0
令和5年 7月1日〜令和5年 7月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
秋刀魚焼く会話少なき老ひ二人 投票 5 票 高 越
雷(いかづち)に打たれ老樹の立ち尽くし 投票 4 票 逸 茶
17 紫蘇の香に邪気を払われ耳順かな 投票 3 票 逸 茶
七夕に句三昧詠み人生譜 投票 3 票 はなぶさ
18 早乙女の今は昔か機械植 投票 3 票

    

番 号 入 選 13 句        俳 号
12 そよ風に首竦めたる早苗かな 高 越
リハビリの筋肉鍛え梅雨晴間 媛 香
10 団結する家族あっての沙羅の花 べいこう
脳梗塞の従弟手書きの夏見舞 高 越
12 そよ風に首竦めたる早苗かな 高 越
13 淡い恋ともに走りぬ枇杷の頃 逸 茶
20 塩飴を舐めて熱中予防とし 媛 香
21 サングラスやんちゃ盛りの孫の手に はなぶさ
暑き日に溶けて器のマーガリン 石の花
母呼べば若き泳者や天の川 べいこう
群生する庭の木枝に毛虫かな 石の花
16 草引きも溽暑にあひて仕舞いけり 石の花
14 退職の日々重ねゆく蝸牛
15 庭草の延び放題や気が重し 媛 香
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 雷(いかづち)に打たれ老樹の立ち尽くし
コメント ※老樹を主にするか、季語を主にするか
詠替えて ※いかづちに打たれし老樹芽吹きけり
 はたた神杜の樹幹を真つ二つ
   
◇ 2番 暑き日に溶けて器のマーガリン
コメント ※説明につながる動詞を使わずに
詠替えて ※暑き日の器の形にマーガリン
 
◇ 3番 脳梗塞の従弟手書きの夏見舞
コメント ※不自由な手で書いた暑中見舞
詠替えて ※リハビリの従弟の手書き夏見舞
   
◇ 4番 七夕に句三昧詠み人生譜
コメント ※生きて来た年譜を句にし短冊に
詠替えて ※人生譜の短冊七夕かざりかな
    
◇ 5番 リハビリの筋肉鍛え梅雨晴間
コメント ※梅雨の晴れ間にする筋トレ
詠替えて ※リハビリの筋肉鍛ふ梅雨晴間
 逆上がりクリア五回や梅雨晴間
   
◇ 6番 母呼べば若き泳者や天の川
コメント ※天の川の母を呼ぶ? 泳者とは?
詠替えて ※母を呼ぶ若き泳者や天の川
 母逝きし子等の呼ぶ声星祭
◇ 7番 秋刀魚焼く会話少なき老ひ二人
コメント ※動詞を省く
詠替えて ※焼き秋刀魚会話少なき老夫婦
   
◇ 8番 群生する庭の木枝に毛虫かな
コメント ※広辞苑に木枝は無い。小枝かも 
詠替えて ※群生の庭の小枝に毛虫かな
 身の毛立つ庭木に群るる毛虫かな
   
◇ 9番 かわせみのホタルも生きる燈たやさず
コメント ※翡翠、蛍は夏の季語。 翡翠、蛍
 絶やさない燈と句材が多い。句意は?
詠替えて ※永久の燈や峡の谷間の夕蛍
   
◇10番 団結する家族あっての沙羅の花
コメント ※「あっての」は口語調
詠替えて ※離れても家族の絆沙羅の花
 
◇11番 美ら海や五十、七十年の夏
コメント ※俳句に句読点?
「美ら海」沖縄の海。70年前の思い出?
詠替えて ※美ら海や七十余年の夏のこと
 
◇12番 そよ風に首竦めたる早苗かな
コメント ※植えたばかりの苗が水を被った景を
 首竦めと表現
詠替えて
   
◇13番 淡い恋ともに走りぬ枇杷の頃
コメント ※枇杷の実が生ると昔の淡い恋を思う
詠替えて ※恋心抱くふたりや枇杷熟れて
 枇杷熟るる共に抱きし恋心
  
◇14番 退職の日々重ねゆく蝸牛
コメント ※蝸牛の動作に余生を重ねたのだろう
詠替えて ※職退きて過ぎゆく日々や蝸牛
    
◇15番 庭草の延び放題や気が重し
コメント ※無季。「梅雨明」を使ってみた
  詠替えて ※梅雨明や伸び放題の庭の草
 梅雨明や草の繁殖気の重し
 憂鬱至極つゆあけの草の庭
 
◇16番 草引きも溽暑にあひて仕舞いけり
コメント ※溽暑(じょくしょ):蒸し暑いこと
詠替えて ※草引きの止めたきほどの溽暑かな
 草引きのやる気途絶えし溽暑かな
   
◇17番 紫蘇の香に邪気を払われ耳順かな
コメント ※耳順:60歳の別称
詠替えて ※紫蘇の香に邪気払わるる耳順かな
   
◇18番 早乙女の今は昔か機械植
コメント ※早乙女の田植えはほぼ神田等の行
 事のみ。機械植と結論を言ってしまった
詠替えて ※早乙女の今は昔となりにけり
    
◇19番 薄れゆく人より届くメロンかな
コメント ※交流の薄れた人から届いたメロン
詠替えて ※繋がりの薄き友よりメロンかな
 昔むかしの友より届くメロンかな
 
◇20番 塩飴を舐めて熱中予防とし
コメント ※正しくは「熱中症予防」
詠替えて ※塩飴を舐めて熱中症予防
◇21番 サングラスやんちゃ盛りの孫の手に
コメント ※強戯れ(こわざれ):わるじゃれ
詠替えて ※やんちゃ盛りおどける孫のサングラス
 サングラスやんちゃの孫の強戯れて
  

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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