番号	俳　　　句	俳　号	得 票
1	終戦日昭和は遠くなりにけり	はなぶさ	2 票
	(石の花)　その通りですね。同感です。
	(　凡　)　昭和は昭和生まれにとって良かった！そんな
	時代の記憶と共に、戦後７８年、戦争の
	記憶も薄れているのではないか。
2	山の日や大混雑のふじの山	高　越	1 票
	(石の花)　富士山の混雑ぶりは尋常ではありませんね。
3	蓮の葉に転がる水滴風に揺れ	石の花	2 票
	(媛　香)　蓮の大きな葉の中でコロコロころがる
	水の玉真珠のようですね
	(高　越)　蓮の葉、芋の葉などに乗る水滴が風に
	揺れて転がる様子が分かります
4	いかづちや千部積み込みポスティング	べいこう	1 票
	(　凡　)　季語「いかづち」と中七下語との取り合わせ
	から、いろんなことが考えられます。
5	遠花火微かに聞こゆ我が家まで	媛　香	2 票
	(べいこう)花火は老いて尚思い出があります
	(高　越)　今年は各地で花火が上がりました。
	音が聞こえた時には花火は消えたあと。
6	あやまちにただ立ちつくす原爆忌	逸　茶	３票
	☆　（壮絶な記録の記念館にて）
	(べいこう)原爆ドーム前で沈思黙考したものです
	(はなぶさ)広島、長崎を思いうかべます。
	(　凡　)　戦争という大きな過ち、日々日常の中にも
	大小の過ちも。ふり返ってみることで前に
	進めます。
7	絡まりてまた這い上がる夏の蔓	凡	２票
	(べいこう)蔓は夏ほど良く延びます。
	(逸　茶)　健気さと強かさを感じます
8	願い事あまたあれども星祭り	石の花	1 票
	(逸　茶)　願い事は有り余るほどあります
9	比翼塚朝日に透ける蝉の殻	高　越	2 票
	(はなぶさ)うまいですな〜。
	(　凡　)　姫原には悲恋の二人の墓がありますね。今日
	生まれた蝉の殻に新しい希望の人生を託したい。
10	墓洗い母へ近況語りかけ	べいこう	４票
	(逸　茶)　父より母が似あいます
	(媛　香)　墓参してお母様に家族皆の近況を
	報告心が豊かになります
	(高　越)　日頃の家庭の状況、子や孫の成長を
	話ながら墓の掃除です。
	(石の花)　墓の前では､感慨無量になりますね。
11	睡蓮の浮葉並びて花一つ	石の花	３票
	(はなぶさ)綺麗な情景ですね。
	(逸　茶)　情景が目に浮かびます
	(媛　香)　睡蓮の青々とした葉の中にたった
	一つのピンクでしょうか花が一つ
	発見ですね
12	今年また夾竹桃の咲きほこり	凡	1 票
	(はなぶさ)毎年綺麗なのですね。
13	カナカナとひぐらしも鳴く朝ぼらけ	はなぶさ	1 票
	(逸　茶)　夏も終わりですね、それにしても暑い
14	栴檀に風清しくも残る夏	逸　茶	３票
	☆　(危険な暑さは続きます)
	(べいこう)梅檀で遊び叱られた思いであります
	(石の花)　残暑の風情がよく綺麗に表現されています。
	(　凡　)　香りを放つ白檀に吹く風は清いととらえた作者の
	眼と暑い残暑の日々との対象がいいですね。
15	かえったぞ盆の空耳お帰りと	べいこう	３票
	(はなぶさ)迎え火を焚きお迎えですね。
	(媛　香)　時々名前を呼ばれたような空耳で
	ハットします
	(高　越)　「帰ったぞ！」何所かで聞いた
	声だが･････空耳かしら？
16	カーテンを引けば遠山夏霞	媛　香	２票
	(べいこう)カーテンを通して景がでています
	(逸　茶)　素晴らしい借景ですね
17	じりじりと今日も太陽稲の花	高　越	1 票
	(　凡　)　「じりじり」の言葉が今年の夏の太陽を言い表し
	てます。稲は太陽の恵みを受けて花をつけ実ら
	せるのですね。稲の花への着地がいい。
18	風鈴や風引き寄せて戯れて	凡	2 票
	(媛　香)　風鈴と風の描写が素晴らしい
	(石の花)　風邪引き寄せが風鈴の戯れと、旨く表現。
19	父の日に庭の紫陽花供華として	媛　香	1 票
	(はなぶさ)紫陽花が映えるようですね。
20	夏ばての夫待ちたる鰻めし	はなぶさ	2 票
	(べいこう)夏の鰻とは結構です
	(高　越)　土曜の丑の日か？　父の夏バテ防止に
	鰻を召し上がれ
21	草いきれ果てる棲家や夢の跡	逸　茶	３票
	☆　(往年の社宅は廃墟に)
	(媛　香)　棲家としていた我が家が草塗れ夢と
	消えたのです
	(高　越)　想像出来ます。妻の実家がそのままなので
	(石の花)　限界の集落となった里の家、色々な夢が･･･