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第166回 披 講
第227回 披 講
最終更新日時 R 5.11..27 PM 12. 0
令和5年11月1日〜令和5年11月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
人知れず逝きし句の友後の月 投票 5 票 高 越
2 同胞(はらから)と湯に戯れて秋の宵 投票 4 票 逸 茶
17 冬ざれて旅の人ゆく荒れ野かな 投票 4 票 逸 茶
小春日や鼓動ふるわす昴聞く 投票 3 票 べいこう
23 染まらないコキアの群れよ秋暑し 投票 3 票

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
14 古寺に似合い紅葉しとり雨 はなぶさ
24 山暮れし落葉の朱を踏みにけり はなぶさ
12 風鈴を仕舞ひ忘れて今朝の風
亥の子餅楽しく騒ぐ童達 石の花
里山の見える限りの薄紅葉 媛 香
13 芋煮会木の葉も混じり仲間入り べいこう
20 夕虹や大きく近く美しく 媛 香
19 天守へと風が尻押す冬初め 高 越
カウンターグラスの氷ロックのむ 石の花
虫時雨眠気いざなう子守唄
車窓とぶ稲田広ごる里景色
22 木枯しや屋台は熱く語る場所 べいこう
10 山の柿猿より先におすそわけ はなぶさ
18 窓開けて石焼き芋の売り声を 石の花
15 石蕗の花戦の国へ届けたや
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 カウンターグラスの氷ロックのむ
コメント ※動詞「飲む」と言わず、飲み物の名前を
入れると動詞省略。
(オンザロック):季語が怪しいかも
詠替えて ※カウンターのグラスに氷黒ラベル
 カウンターにオンザロックの黒ラベル
     
◇ 2番 同胞(はらから)と湯に戯れて秋の宵
コメント ※「戯れて」なら上五に季語を置き切れを
詠替えて ※秋の夜や同胞と湯を嗜みて
 同胞と出湯嗜(たしな)む夜半の秋
   
◇ 3番 亥の子餅楽しく騒ぐ童達
コメント ※童達=>童かな と詠嘆、または季語
 亥の子餅を下五に置く
詠替えて ※亥の子餅楽しく騒ぐ童かな
 賑やかに騒ぐ童や亥の子餅
    
◇ 4番 里山の見える限りの薄紅葉
コメント ※見える限りの が説明に
詠替えて ※里山を彩る今朝の薄紅葉
 
◇ 5番 外人さんの唱ふ心経寺小春
コメント ※心経は唱ふもの。また「寺」と近い
詠替えて ※片言の般若心経冬ぬくし
    
◇ 6番 小春日や鼓動ふるわす昴聞く
コメント ※昴聞くだから歌の昴。動詞は少なめに
詠替えて ※小春日や鼓膜に昴響かせて
   
◇ 7番 人知れず逝きし句の友後の月
コメント ※下5の前に切れをいれ、季語を変える
詠替えて ※人知れず逝きし句友や盆の風
 
◇ 8番 虫時雨眠気いざなう子守唄
コメント
詠替えて ※なし 
    
◇ 9番 車窓とぶ稲田広ごる里景色
コメント ※車窓に次々見える景色を「とぶ」と上手く
 表現。動詞は少ないほうが良い
詠替えて ※稲田飛ぶ如き車窓や里景色
    
◇10番 山の柿猿より先におすそわけ
コメント ※「猿より先に」(〜に)が説明
詠替えて ※山の柿猿に先駆けお裾分け
   
◇11番 凜と咲く川の彼方の曼珠沙華
コメント ※凛と咲くは、よく使われるが、景は分かる
詠替えて ※なし
   
◇12番 風鈴を仕舞ひ忘れて今朝の風
コメント ※風鈴は夏の季語。 季重なりは強弱で。
 仕舞と言わず、忘れた事を表す。 
詠替えて ※風鈴の仕舞忘れて秋の風
    季節外れの風鈴鳴らす秋の風
 
◇13番 芋煮会木の葉も混じり仲間入り
コメント ※「混じり」と「仲間入り」が重複の感
※芋煮会落ちる木の葉も仲間入り
    
◇14番 古寺に似合い紅葉しとり雨
コメント ※しとり=湿?
詠替えて ※しとり雨古寺に似合う紅葉かな
    
◇15番 石蕗の花戦の国へ届けたや
コメント ※「戦の国へ」で届けは不要。
詠替えて ※戦に暮れる国に届けよ石蕗の花
 戦争に勝ち負けは無し石蕗の花
   
◇16番 朝焼けや稜線染める連山を
コメント ※朝焼けは夏の季語。現在か近い未来の
 季語で。 稜線染めるのは紅葉か
詠替えて ※連山の稜線染める色葉かな
    
◇17番 冬ざれて旅の人ゆく荒れ野かな
コメント ※下五に名詞を置きました
詠替えて ※冬ざれの荒れ野を急ぐ旅の人
    
◇18番 窓開けて石焼き芋の売り声を
コメント ※薩摩芋のやきいもは焼「藷」
詠替えて ※窓開ける石焼藷の声がして
     
◇19番 天守へと風が尻押す冬初め
コメント
詠替えて ※なし
   
◇20番 夕虹や大きく近く美しく
コメント ※清く正しく美しく 〜 大きく近く美しく
詠替えて ※なし
 
◇21番 秋遍路ゆく手あまたの仏かな 
コメント ※ゆく手あまたの仏では焦点ばボケる。
 季重なりではあるが、秋遍路の気持ちで
詠替えて ※暮れ早しお参り急ぐ秋遍路
 暮れ早し今日は此処まで夕遍路
     
◇22番 木枯しや屋台は熱く語る場所
コメント ※場所の説明よりも内容を語ると良い
詠替えて ※木枯や屋台で熱く人生論
 
◇23番 染まらないコキアの群れよ秋暑し
コメント
詠替えて ※なし
   
◇24番 山暮れし落葉の朱を踏みにけり
コメント ※「暮れし」は過去形。現在形で
詠替えて ※夕暮れに染まる落葉を踏みにけり

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
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