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第166回 披 講
第230回 披 講
最終更新日時 R 6. 2..27 PM 12. 0
令和6年2月1日〜令和6年2月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
食卓の湯気が恋しや寒き夜 投票 4 票
15 焼き芋や遠き昭和の貧しき日 投票 4 票
境内の匂い探せば梅五本 投票 4 票
病床の妻逝きてまだ春浅し 投票 3 票 石の花
水餅の安倍川餅や母偲ぶ  投票 3 票 媛 香

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
黄水仙灘の海風受けて揺れ 石の花
11 藪椿一輪二輪咲き始む 媛 香
13 独り者居間で観劇浅き春 石の花
18 水仙のかぐわしき風垣根越し
23 侘助と喜寿へ感謝の旅支度 べいこう
梅さして歩けば寄り来子らの声 べいこう
10 ころがせど小節まわらず寒波くる
16 冬ゆららコーヒー注ぐ香る湯気 はなぶさ
百歳は龍のしめ縄遠くなや はなぶさ
12 母と子のふたりぼっちや蕗の薹 高 越
14 風花や白き恋人今いずこ べいこう
17 踏まれても肥やしに変えて蕗の薹 逸 茶
19 年の豆八っつ九つ年の数 媛 香
20 初凪の海すべるように伝馬船
21 鬼やらい豆に暮らせと豆をうつ はなぶさ
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

 

       








   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp
            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 食卓の湯気が恋しや寒き夜
コメント
詠替えて ※寒き夜や夕餉の湯気の仄々と
◇ 2 番 病床の妻逝きてまだ春浅し
コメント ※「逝きて」だから病床は要るだろうか?
詠替えて ※妻逝きてよりのにちにち春浅し(浅き春)
◇ 3 番 水餅の安倍川餅や母偲ぶ 
コメント ※母偲ぶを上五に。安倍川餅は季語でない
 ので別の季語で詠む
詠替えて ※母偲ぶ安倍川餅や寒明ける
 安倍川餅に母の面影春浅し
◇ 4 番 百歳は龍のしめ縄遠くなや
コメント ※「遠くなや」とは? 
詠替えて
◇ 5 番 梅さして歩けば寄り来子らの声
コメント
詠替えて
◇ 6 番 境内の匂い探せば梅五本
コメント ※景そのままなので、切れ字を入れる
詠替えて ※神苑に五本の梅の匂いかな
 境内の匂い辿るや梅の花
◇ 7 番 真っ先に春デパートのショーウィンドウ
コメント ※季節を先取りするのは百貨店のマネキン達。
 字余りで破調の句
詠替えて ※真っ先に春を着るデパートのマネキン
◇ 8 番 露払い本番前に寒桜
コメント ※本番前? 本殿前では?
詠替えて ※露払う本殿前の寒桜?
◇ 9 番 黄水仙灘の海風受けて揺れ
コメント ※伊予灘の水仙畑の景をそのまま言って
  説明になった。切れを入れる
詠替えて ※潮風や見渡す丘の黄水仙
◇ 10 番 ころがせど小節まわらず寒波くる
コメント ※季語寒波来るの前に名詞小節を置き切
 き切れとして使う
詠替えて ※ころがせどまわらぬ小節寒波来る
◇ 11 番 藪椿一輪二輪咲き始む
コメント ※一輪、二輪と言えば「咲き始む」は不要
詠替えて ※薮椿きのう一輪今日二輪
◇ 12 番 母と子のふたりぼっちや蕗の薹
コメント ※蕗の薹と母と子の二人きりの淋しさとを
 取り合わせた句に思うが、読み手は?
詠替えて
◇ 13 番 独り者居間で観劇浅き春
コメント ※三段切れ。 独り者の後に助詞「が、の」
 等を入れて語句を繋ぐ
詠替えて ※ひとり身の居間で観劇浅き春
◇ 14 番 風花や白き恋人今いずこ
コメント ※「白き恋人」とは季節がらチョコレートか?
詠替えて ※風花や「白い恋人」あの人へ
  「白い恋人」バレンタインの日の彼へ
◇ 15 番 焼き芋や遠き昭和の貧しき日
コメント ※季語に送り仮名は不要(焼芋)。薩摩芋は藷、
 じゃがいもは「芋」と聞いた事があります 
詠替えて ※焼藷や想えは昭和遠くなり
◇ 16 番 冬ゆららコーヒー注ぐ香る湯気
コメント ※注ぐで切れるので三段切れ
 季語は冬ゆらら?、冬麗(ふゆうらら)?
詠替えて ※珈琲のゆらゆらと湯気冬の朝
 冬うらら朝のコーヒー香る湯気 
◇ 17 番 踏まれても肥やしに変えて蕗の薹
コメント ※肥やしに変えるのは可哀そう
詠替えて ※踏まれてもまた起き上がる蕗の薹
※踏まれても挫けぬこころ蕗の薹
◇ 18 番 水仙のかぐわしき風垣根越し
コメント ※水仙は冬、黄水仙は春の季語。今は春
詠替えて ※垣根越しの匂いかぐわし黄水仙
◇ 19 番 年の豆八っつ九つ年の数
コメント ※リズムがいい
詠替えて
◇ 20 番 初凪の海すべるよに伝馬船
コメント
詠替えて ※初凪の海すべるよに伝馬船
 初凪の海面(うなも)すべるよ伝馬船
◇ 21 番 鬼やらい豆に暮らせと豆をうつ
コメント ※豆の韻を踏んだユーモアな句。
  真面目?に詠むなら「まめ(忠実)」
詠替えて ※鬼やらい忠実(まめ)に暮らせと豆を打つ
◇ 22 番 春驟雨に石手川ダムホットして
コメント ※もっともっと雨が欲しい松山市民。
詠替えて ※春驟雨にも節水写真のダムの嵩
◇ 23 番 侘助と喜寿へ感謝の旅支度
コメント 侘助と喜寿の組合せがよく読めない。侘助
 やで季語を立てて喜寿の感謝の旅とした
詠替えて ※侘助や喜寿に感謝の旅支度
◇ 24 番 朽ち果てし旧家(いえ)や手植えの春告草
コメント ※春告草:梅の別称。下五字余りは上五へ
 旧家で「いえ」? 「きゅうけ」とした
詠替えて ※春告草朽ちし旧家の庭にかな
 春告草朽ちし旧家に今年また