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第166回 披 講
第231回 披 講
最終更新日時 R 6. 3..27 PM 12. 0
令和6年3月1日〜令和6年3月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
沈む能登漁火遠く冬の海 投票 5 票 はなぶさ
21 七折りの小梅の小径香の仄か 投票 5 票 石の花
静寂へ遍路の読経とける如 投票 4 票
ご来光光の渦や伯耆富士 投票 3 票 べいこう
15 春うらら猫につられた大あくび 投票 3 票

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
10 いたずらなおちょぼ口なる藪椿
18 潮風を受けて凜々しき野水仙
19 ボタン雪庭の木々も花となり 媛 香
仰ぎ見て七折の郷春きざし はなぶさ
卒業の美酒に埋もれし友一人 逸 茶
16 涙する阿波の浄瑠璃春の宵 高 越
17 里山の百花先駆け一寒梅  はなぶさ
24 アカデミーゴジラ現る春嵐
故郷離れ遠き菩提寺初蕨 高 越
12 小池あり雲を映して水温む 石の花
お彼岸やぼた餅供へ般若心経 媛 香
11 坊つちゃん列車の再発祝ふ初桜 高 越
13 ばんじまして畑打つ顔に春来たり べいこう
14 道前の湯に寝そべりて彼岸かな 逸 茶
20 草相撲春一番に押され勝つ べいこう
 
 
 
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

 

       








   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp
            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 梅林や水戸黄門の庵あり
コメント ※水戸黄門の庵に咲かせました
詠替えて ※梅咲くや光圀公の庵にも
◇ 2 番 静寂へ遍路の読経とける如
コメント ※「如」と比喩するより言い切りました
詠替えて ※静寂に遍路の読経澄みにけり
◇ 3 番 沈む能登漁火遠く冬の海
コメント ※地震の事を古語で「なゐ」
詠替えて ※地震の能登漁火遠き冬の海
◇ 4 番 京の春笑顔こぼれる四條橋
コメント ※京都なら四条大橋? 上下入れ替えて
詠替えて ※四条大橋笑顔こぼれる京の春
 京の春笑顔で渡る四条大橋
◇ 5 番 仰ぎ見て七折の郷春きざし
コメント
詠替えて ※仰ぎ見る七折梅園春兆す
◇ 6 番 卒業の美酒に埋もれし友一人
コメント ※なし
詠替えて
◇ 7 番 ご来光光の渦や伯耆富士
コメント ※上五で切れ(三段切れ)ているので助詞で繋ぐ
詠替えて ※御来光の光の渦や伯耆富士
 御来光の光渦巻く伯耆富士
◇ 8 番 故郷離れ遠き菩提寺初蕨
コメント ※故郷離れだから「遠き」は不要かも
詠替えて ※郷出でて久し菩提寺初蕨
◇ 9 番 お彼岸やぼた餅供へ般若心経
コメント ※なし
詠替えて
◇ 10 番 いたずらなおちょぼ口なる藪椿
コメント ※なし
詠替えて
◇ 11 番 坊つちゃん列車の再発祝ふ初桜
コメント ※なし
詠替えて
◇ 12 番 小池あり雲を映して水温む
コメント ※小池と言えば「あり」はいらず、場所を言う
詠替えて ※雲映ゆる峡の小池や水温む
◇ 13 番 ばんじまして畑打つ顔に春来たり
コメント ※「ばんじまして」とは?
詠替えて ※?
◇ 14 番 道前の湯に寝そべりて彼岸かな
コメント ※道前渓温泉。 上下入れ替えて
詠替えて ※彼岸会や道前の湯に身を癒す
◇ 15 番 春うらら猫につられた大あくび
コメント ※間違いではないが「秋うらら」、「冬うらら」とは
 言うも「春うらら」と言う必要はない(角川歳時記)。
詠替えて ※麗らかや猫につられて大欠伸
◇ 16 番 涙する阿波の浄瑠璃春の宵
コメント ※なし
詠替えて
◇ 17 番 涙する阿波の浄瑠璃春の宵
コメント
詠替えて
◇ 18 番 潮風を受けて凜々しき野水仙
コメント ※「野水仙」は季語ではないのではないですか
詠替えて 潮風を受けて凜々しき黄水仙
◇ 19 番 ボタン雪庭の木々も花となり
コメント ※中七が字足らず。 漢字で牡丹雪
 季重なりだが 裸木<牡丹雪
詠替えて ※裸木の花を咲かせる牡丹雪
◇ 20 番 草相撲春一番に押され勝つ
コメント
詠替えて ※草相撲春一番が背なを押す
 春一番に背中押さるる草相撲
◇ 21 番 七折りの小梅の小径香の仄か
コメント ※七折梅園。 題材が多すぎるのでは
詠替えて ※七折れの梅の仄かな香りかな
◇ 22 番 霰降るポスト覗けば休刊日
コメント ※「霰」は冬の季語
詠替えて ※春霞ポスト覗けば休刊日
◇ 23 番 蛍雪の学び舎に春巣立ちかな
コメント ※「〜に」は説明。 春で切れているので繋ぐ
詠替えて ※蛍雪の学舎と春の別れかな
◇ 24 番 アカデミーゴジラ現る春嵐
コメント ※三段切れ
詠替えて ※アカデミー賞のゴジラ現る春嵐