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第166回 披 講
第232回 披 講
最終更新日時 R 6. 4..27 PM 12. 0
令和6年4月1日〜令和6年4月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
17 桜散る足湯に歓声異邦人 投票 6 票 はなぶさ
11 野辺の風たんぽぽの絮あまた舞う 投票 5 票
桜餅一枝添えて友来たり 投票 4 票 媛 香
24 降る雪や昭和の善き日埋めるかに 投票 4 票 べいこう
山笑ふ足取り軽し散歩道 投票 3 票

    

番 号 入 選 14 句        俳 号
ちぢに乱る齢の心朧かな
12 ケンケンパー足が縺れて春を蹴り べいこう
14 車窓流るスライドショーか山桜
遠き山見渡す限り山桜 媛 香
永き日や仁淀ブルーのシーグラス 高 越
10 広き空直線に斬る燕かな 逸 茶
19 頬撫でるけだるし風のおぼろ月
20 乙女らのかぐわしき掌や苺摘み 逸 茶
22 散髪屋で潰す日永の将棋かな 高 越
連翹や目覚めと庭木くすぐって べいこう
陽春に坊ちゃん列車レトロ町 はなぶさ
16 草花に蝶のひらひら朧夜に 石の花
21 桜舞ふ黒き名城天守へと
23 名も知らぬピンクに染まり山桜 媛 香
 
 
 
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 桜餅一枝添えて友来たり
コメント ※一枝添えたのは桜(=花)と思われるので
詠替えて ※友来たり桜餅に花添へて
◇ 2 番 山笑ふ足取り軽し散歩道
コメント
詠替えて ※山笑ふ足取り軽き散歩道
◇ 3 番 足摺の遊歩道にて椿咲く
コメント ※季語を上五へ置き、名詞止め「遊歩道」
 「足摺」は別の意味になるので「足摺岬」と正確に
詠替えて ※椿咲く足摺岬の遊歩道
◇ 4 番 ちぢに乱る齢の心朧かな
コメント ※「ちぢに」とは?
詠替えて ※ 老いの心千々に乱れる朧かな
◇ 5 番 遠き山見渡す限り山桜
コメント ※遠き山を「遠山」という言葉もあります
 「遠山に日の当たりたる枯野かな(高浜虚子)」
詠替えて ※遠山の見渡す限り山桜
◇ 6 番 永き日や仁淀ブルーのシーグラス
コメント ※仁淀ブルーとの色が判然としない
詠替えて ※永き日やブルーの仁淀シーグラス
◇ 7 番 二頭の蝶ひらひらと舞ふ畠中
コメント ※この句のとおり、蝶の数え方は「頭」、一頭二頭と数える
 「ひらひら」と言えば舞うは要らない
詠替えて ※二頭の蝶(又は蝶二頭)花菜畑をひらひらと
◇ 8 番 連翹や目覚めと庭木くすぐって
コメント ※?
詠替えて ※連翹や葉色の目立ちきらやかに
◇ 9 番 陽春に坊ちゃん列車レトロ町
コメント ※語順を入れ替え。 坊ちゃん(ぼちゃん)⇒ 「坊っちゃん」 
詠替えて ※陽春のレトロな駅に坊っちゃん列車
◇ 10 番 広き空直線に斬る燕かな
コメント
詠替えて ※大空を横一直線に斬る燕 / 大空を十文字に斬る燕かな
◇ 11 番 野辺の風たんぽぽの絮あまた舞う
コメント ※語順入れ替え、季語を上五へ
詠替えて ※蒲公英の絮舞い上がる野辺の風
◇ 12 番 ケンケンパー足が縺れて春を蹴り
コメント
詠替えて
◇ 13 番 姥桜昔めぐらす老夫婦
コメント ※満開の桜でなく、綺麗な時期を終え散りかけた桜又は
 葉桜を見て過去を想い巡らさせました
詠替えて ※桜散る過去をめぐらす老夫婦
 花は葉に過去をめぐらす老夫婦
◇ 14 番 車窓流るスライドショーか山桜
コメント ※(1)車窓流れるのは山桜だから上五を中七へ
 (2)スライドショーと言えば流るは不要
詠替えて ※1)スライドショーか車窓流れる山桜
  2)スライドショー如き車窓や山桜 
◇ 15 番 季を問えばとうに過ぎたり花の宴
コメント
詠替えて
◇ 16 番 草花に蝶のひらひら朧夜に
コメント ※蝶、朧夜:春の季語。
 「草花に蝶」が「朧夜」にひらひら飛ぶのが見えるかな?
詠替えて ※ ?
◇ 17 番 桜散る足湯に歓声異邦人
コメント ※足湯に浸かりながら花吹雪に歓声としました
詠替えて ※足湯の外人歓声の花吹雪(又は「〜散る桜」)
◇ 18 番 逆打ちで四国霊場松の芯
コメント ※「松の芯」は松の緑、松の新芽のこと
詠替えて
◇ 19 番 桜散る足湯に歓声異邦人
コメント ※けだるし⇒けだるき。   切れを入れる
詠替えて ※頬撫でる気だるき風や朧月
 頬撫でる風の気だるさ月おぼろ
◇ 20 番 乙女らのかぐわしき掌や苺摘み
コメント ※順番を入れ替えて
詠替えて ※苺摘む手の香しき乙女たち
◇ 21 番 桜舞ふ黒き名城天守へと
コメント
詠替えて
◇ 22 番 散髪屋で潰す日永の将棋かな
コメント ※暇人の溜り場で将棋盤や碁盤を置いていた昔の散髪屋
詠替えて ※永き日や散髪屋で指す囲碁将棋
  永き日や床屋で過ごす将棋指し
◇ 23 番 名も知らぬピンクに染まり山桜
コメント ※ピンク色した山桜は何と言う名前でしょうか?を
詠替えて ※名を尋ぬピンク色せし山桜
◇ 24 番 降る雪や昭和の善き日埋めるかに
コメント ※季節が今の時期とずれている
詠替えて