番 号	俳　　　句	俳　号	得 票
1	薫風や揺れる水面に木々の影	鶴	4 票
	(べいこう)自分を投影された作品
	(はなぶさ)きれいな句ですね。
	(高　越)　重信川の伏流水の泉を想像しました
	(媛　香)　風に揺れてる水面に木々も揺れてる情景が浮かびます
2	はたらいて空見上げれば薄暑かな	逸　茶	1 票
	(はなぶさ)お疲れ様夏がすぐそこに。
3	七変化そは彼の人かその色は	凡	2 票
	(べいこう)七変化の問いかけ
	(逸　茶)　変わりぶりが目に浮かびます
4	軒下に足長蜂の巣が下がり	石の花
5	花を敷く小紋の庭を歩きけり	べいこう	3 票
	(逸　茶)　優雅ですね
	(媛　香)　散り花が庭をぎっしり敷き詰めて絵になっているにです
	(石の花)　庭に花筵いい庭ですね。
6	霧が湧く霧笛微かに我が家まで	媛　香
7	麦秋や遙か石鎚皿が嶺	高　越	1 票
	(逸　茶)　ダイナミックな光景が目に浮かびます
8	藤房や誇らしきだんじりに華	はなぶさ	1 票
	(べいこう)藤房の詠みが良い
9	荒れ畑に残れる畝に葱坊主	石の花	4 票
	(はなぶさ)取り残された葱が浮かびます。
	(高　越)　荒れ果てた畑にでも葱の花を咲かす逞しさ
	(　鶴　)　ポツンと葱坊主が残った情景が浮かびます。
	(　凡　)　荒畑・残された葱坊主の哀れさ。でも、たくまし
	く生きることが伝わる
10	夏の星夜のしじまへこぼれ落つ	鶴	4 票
	(高　越)　夏の夜空を見上げ涼しさを感じている
	(媛　香)　流れ星こぼれ落ちる表現がユニーク
	(石の花)　夜空の光景をうまく詠みましたね。
	(　凡　)　こぼれ落つの表現いいですね。大気の空気感と静寂
	と動が伝わります。
11	通院の道々桜並木なり	媛　香	1 票
	(逸　茶)　春なのに、気持ちがわかります
12	孫待ちて柏餅蒸す祖母の笑み	はなぶさ	5 票
	(べいこう)柏餅を蒸す家もかなりありますか雰囲気が
	とてもよく出ています。
	(高　越)　孫の喜ぶ顔を思いながら作る柏餅。自分の顔も綻ぶ
	(　鶴　)　祖母の待ちわびる嬉そうな顔が浮かびます。
	(媛　香)　端午の節句ですねおばあちゃんの孫を待つ
	気持ちが表れていますね
	(石の花)　至福に一時ですね。
13	紙垂（かみしで）の朽ちたる社樟若葉	高　越	4 票
	(べいこう)社の謳いがよろしいですよ
	(　鶴　)　古い社に新緑が映えます。
	(石の花)　しでの古びた、古い社のようですね。
	(　凡　)　古びた紙垂、訪れる人の少ない社か。しかし毎年楠
	木の若葉がいきいきと茂っている、対比の巧。
14	子規偲び葉桜の路そぞろゆく	凡	1 票
	(はなぶさ)子規ならどう詠むか思いますね。
15	母の日の祝いはネイル爪光る	べいこう	2 票
	(媛　香)　お母さんはキッとお洒落な方でしょうね
	(　凡　)　母へ感謝を込めて。せめて手にネイルをして労うと
	いう視点。母娘の指と指の触れ合い、優しさ。
16	蜜蜂やハウスに実る果実あり	石の花
17	浮いた世にぴりりと辛み黄玉葱	逸　茶	1 票
	(　鶴　)　ぴりりの表現がうまいと思います。
18	かの薔薇は皇女の名付きかぐわしき	はなぶさ	2 票
	(べいこう)うまく詠まれました。
	(　凡　)　女系天皇制とか、、ついそんなことが頭をよぎる。
19	葉桜のゆれて過ぎゆく夕まぐれ	逸　茶
20	仄白き朝の木漏れ日土にほふ	鶴	5 票
	(はなぶさ)木漏れ日がいいね。
	(逸　茶)　土の匂いの香しい季節ですね
	(高　越)　朝の木漏れ日は白く土の匂いがしたと鋭い感覚
	(石の花)　土の匂いを上手く情景で表しましたね。
	(　凡　)　「土にほふ」・・・現実はあり得ない。なんという
	感性の素晴らしさに感嘆。
21	国旗社旗はためく電車子供の日	高　越
22	井戸水の一杓祖父母へ夏の來	凡	4 票
	(逸　茶)　お墓参りでしょうか、清らかですね
	(高　越)　五月でこの暑さ。ご先祖さまも杓の水を
	喜ばれているでしょう
	(　鶴　)　夏の訪れを勺でうまく表現。
	(媛　香)　墓参に来てみれば焼け付くような暑さにお水を一杓
	掛けられたのです
23	かきつばた眼窩に残る汽車の旅	べいこう	２ 票
	(はなぶさ)景色が流れ汽車旅いいです。
	(　鶴　)　列車から見る一面に広がるかきつばたは
	綺麗だったでしょう。
24	リビングの窓を開ければ植田なり	媛　香	1 票
	(石の花)　おさんどんの一息癒されますね。