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第166回 披 講
第233回 披 講
最終更新日時 R 6. 5..27 PM 12. 0
令和6年5月1日〜令和6年5月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
12 孫待ちて柏餅蒸す祖母の笑み 投票 5 票 はなぶさ
20 仄白き朝の木漏れ日土にほふ 投票 5 票
荒れ畑に残れる畝に葱坊主 投票 4 票 石の花
13 紙垂(かみしで)の朽ちたる社樟若葉 投票 4 票 高 越
井戸水の一杓祖父母へ夏の來  投票 4 票

    

番 号 入 選 14 句        俳 号
10 夏の星夜のしじまへこぼれ落つ
薫風や揺れる水面に木々の影
花を敷く小紋の庭を歩きけり べいこう
七変化そは彼の人かその色は
15 母の日の祝いはネイル爪光る べいこう
18 かの薔薇は皇女の名付きかぐわしき はなぶさ
23 かきつばた眼窩に残る汽車の旅 べいこう
はたらいて空見上げれば薄暑かな 逸 茶
麦秋や遙か石鎚皿が嶺 高 越
藤房や誇らしきだんじりに華 はなぶさ
11 通院の道々桜並木なり 媛 香
14 子規偲び葉桜の路そぞろゆく
17 浮いた世にぴりりと辛み黄玉葱 逸 茶
24 リビングの窓を開ければ植田なり 媛 香
 
 
 
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 薫風や揺れる水面に木々の影
コメント ※原句、詠み替え共に水が揺れて、水面に映る木々も揺れている
詠替えて ※薫風や水面に揺るる木々の影
◇ 2 番 はたらいて空見上げれば薄暑かな
コメント ※仕事の途中で一休みしながら空を見上げると
詠替えて ※手を休め空を見上げる薄暑かな
  手を休め見上げる空や町薄暑
◇ 3 番 七変化そは彼の人かその色は
コメント ※咲いてから色の変わる紫陽花に託した句。  移り気の彼なのか
  好みの色が変わるのか、それとも別の事か?  句意は?
詠替えて ※ ?
◇ 4 番 軒下に足長蜂の巣が下がり
コメント ※句に切れが無いので、巣が軒下にさがっていると言う報告になった
  アース製薬のコマーシャルになりましたが
詠替えて ※軒下に蜂の巣見つけハチアース      (定型)
 軒下の蜂の巣ノックダウンのハチアース (非定型)
◇ 5 番 花を敷く小紋の庭を歩きけり
コメント ※「花を敷く」とは一面の落花のことだろうか? 小紋の庭とは比喩
詠替えて ※飛花落花小紋の庭を歩きけり
◇ 6 番 霧が湧く霧笛微かに我が家まで
コメント ※歳時記で霧は秋。霞は春。海霧は夏。前に夏を付けて夏霧とする
詠替えて ※夏霧や汽笛微かに我が家まで
◇ 7 番 麦秋や遙か石鎚皿が嶺
コメント ※石鎚山か皿が嶺かどちらかに絞る
詠替えて ※刈り終えて見上ぐ石鎚麦の秋 /   麦秋や屏風の如き皿が嶺
◇ 8 番 藤房や誇らしきだんじりに華
コメント
詠替えて
◇ 9 番 荒れ畑に残れる畝に葱坊主
コメント ※「〜に〜に」となった。荒れ畑「に」でなく「の」。か又は切れ字
 をいれる
詠替えて ※荒れ畑に残れる畝や葱坊主 / 荒れ畑の残れる畝に葱坊主
◇ 10 番 夏の星夜のしじまへこぼれ落つ
コメント ※順番を入れ替えると、、、。  夜の静寂:(よのしじま)
詠替えて ※夏の星零れ落ちたる夜の静寂 
◇ 11 番 通院の道々桜並木なり
コメント ※〜かなで詠歎。または入れ替えて「や」切れで
詠替えて ※通院の道々桜並木かな / 満開の桜並木や通院日
◇ 12 番 孫待ちて柏餅蒸す祖母の笑み
コメント ※原句でOK。順番を入れ替えると
詠替えて ※柏餅蒸して孫待つ祖母の笑み
◇ 13 番 紙垂(かみしで)の朽ちたる社樟若葉
コメント ※俳句会などへ投句する時、難読の固有名詞などを除き句の中に読み
 仮名や振り仮名は付けない。説明は句と別に注書きで。
これと無関係だが五七五の間に空白は入れない(指定の場合を除く)
詠替えて ※紙垂の朽ちたる社樟若葉
◇ 14 番 子規偲び葉桜の路そぞろゆく
コメント ※「そぞろ」とは、何となく心の進むまま。 これと言う訳もないこと
詠替えて ※葉桜や子規を偲びて雨の中 (下五:川縁を・舟下り・天守へと 等)
◇ 15 番 母の日の祝いはネイル爪光る
コメント
詠替えて
◇ 16 番 蜜蜂やハウスに実る果実あり
コメント ※切れ字「や」はあるが中七、下五で状況報告になった。果実と
 言えば「あり」は不要。果実より具体的な果実の名前を、例えば
詠替えて ※蜜蜂やビニールハウスに紅ほっぺ  (他にあまおう、とちおとめなど)
◇ 17 番 浮いた世にぴりりと辛み黄玉葱
コメント
詠替えて ※浮きし世のぴりりと辛き黄玉葱
◇ 18 番 かの薔薇は皇女の名付きかぐわしき
コメント ※皇女の名、「プリンセス ミチコ」と言う名の薔薇を吉海で見ました
順番を入れ替えて座りをよくする。名前は入れない方がいいかも
詠替えて 香しき薔薇に付きたる皇女の名
◇ 19 番 葉桜のゆれて過ぎゆく夕まぐれ
コメント ※「夕間暮れ」:夕方薄暗くてよく見えない景。またはその頃(広辞苑)
詠替えて ※葉桜の擦る気配や夕間暮れ
◇ 20 番 仄白き朝の木漏れ日土にほふ
コメント
詠替えて
◇ 21 番 国旗社旗はためく電車子供の日
コメント ※祝日だから国旗のみでいいのでは
詠替えて ※子供の日国旗はためく電車かな/電車にも国旗はためく子供の日
◇ 22 番 井戸水の一杓祖父母へ夏の來 
コメント ※夏来る(なつきたる)・立夏
詠替えて ※井戸水の一杓祖父母へ夏来る/井戸の水祖父母へ一勺夏来る
◇ 23 番 かきつばた眼窩に残る汽車の旅
コメント ※眼窩(がんか)。 かきつばた:燕子花・杜若
詠替えて
◇ 24 番 リビングの窓を開ければ植田なり
コメント ※「植田かな」と詠歎する
詠替えて ※リビングの前に広がる植田かな