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第166回 披 講
第236回 披 講
最終更新日時 R 6. 8..27 PM 12. 0
令和6年8月1日〜令和6年8月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
秋茄子や画帖に描く子規の筆 投票 4 票 高 越

稜線の沸き立つさまよ雲の峰 投票 4 票
10
風に揺れ向日葵の花未来向き 投票 4 票 逸 茶
14
夜空染め星を掻き消す揚げ花火 投票 4 票 べいこう
20 放置家に義父の表札酔芙蓉 投票 4 票 高 越

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
墓参り妻逝きて早三回忌 石の花
12 銀漢や校歌の山河訪ふ阿波路 高 越
18 田一枚植えて田植機音残し 媛 香
お土産はトウモロコシと川魚 はなぶさ
空蝉や空に向かいて夢の跡 逸 茶
夏雷はもう聞こえぬ百の母 はなぶさ
万緑や仁淀ブルーも海に溶け
11 朝日子へ棘で威嚇の胡瓜かな べいこう
13 踊り子の褐色の肌光る汗 
24 夏の暮れ気ままにつかる露天の湯
木守柿烏かしげて啄みぬ 石の花
植田なり点滅信号映りいて 媛 香
16 鎮魂の平和の礎夏岬
17 縁側や西瓜呼ばれて飲む冷酒 はなぶさ
23 八十路越え漲る力紫苑晴れ 逸 茶
 
 
 
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 お土産はトウモロコシと川魚
コメント ※漢字か平仮名で(玉蜀黍、もろこし、唐黍)
 外国の国名、人名、動植物など固有の名前
 には片仮名が使われる
詠替えて ※お土産は玉蜀黍と川魚と
◇ 2 番 空蝉や空に向かいて夢の跡
コメント
詠替えて
◇ 3 番 木守柿烏かしげて啄みぬ
コメント ※そのとおりだが順番を変えて見ると
詠替えて ※首傾げ烏啄む木守柿
◇ 4 番 植田なり点滅信号映りいて
コメント ※植田を「かな」で強調
詠替えて ※信号機の点滅映る植田かな
 
◇ 5 番 夏雷はもう聞こえぬ百の母
コメント ※稲妻はみえるが音が聞こえないお年寄り
詠替えて ※稲妻や雷鳴聞こえぬ百寿の母
◇ 6 番 万緑や仁淀ブルーも海に溶け
コメント ※「も」は他にも何か。仁淀ブルーだけに絞る
詠替えて ※万緑や仁淀ブルーは海に溶け
 
◇ 7 番 秋茄子や画帖に描く子規の筆
コメント ※ 
詠替えて
◇ 8 番 稜線の沸き立つさまよ雲の峰
コメント ※切れ字「や」を使うも季語の説明っぽい。
 季語の説明はしないと言われている
詠替えて ※霊峰と呼ばる前山雲の峰
◇ 9 番 墓参り妻逝きて早三回忌
コメント ※季語として使う時は送り仮名不要
詠替えて ※墓洗ふ妻逝きてはや三回忌
◇ 10 番 風に揺れ向日葵の花未来向き
コメント ※向日葵と言えば花は不要かも
詠替えて ※太陽燦々ひまわりは風に揺れ
◇ 11 番 朝日子へ棘で威嚇の胡瓜かな
コメント ※擬人俳句「棘で威嚇」は面白い。上五が?
詠替えて ※朝日受け棘で威嚇の胡瓜かな
  朝取りの棘逞しき胡瓜かな
◇ 12 番 銀漢や校歌の山河訪ふ阿波路へ
コメント ※銀漢とは天の川のことである
詠替えて
◇ 13 番 踊り子の褐色の肌光る汗 
コメント ※順番を変える
詠替えて ※褐色の肌の踊り子汗光る
◇ 14 番 夜空染め星を掻き消す揚げ花火
コメント
詠替えて
  
◇ 15 番 木槿咲き白の鮮やか垣の中
コメント ※白い木槿の花が垣の中に沢山咲いている
詠替えて ※塀越しに白き八重咲き花木槿
◇ 16 番 鎮魂の平和の礎夏岬
コメント
詠替えて
◇ 17 番 縁側や西瓜呼ばれて飲む冷酒
コメント
詠替えて
◇ 18 番 田一枚植えて田植機音残し
コメント ※「音残し」で二枚目の田へ移るのであろう
詠替えて
  
◇ 19 番 滴りの濡れる前掛け地蔵様
コメント ※滴りと言えば濡れるは想像させる
 (地中から浸み出した水が山の崖や岩肌を伝
 わり落ちる雫。雨水や水道の水の雫とは違う)
詠替えて ※滴りやお地蔵様に赤い前掛け
◇ 20 番 放置家に義父の表札酔芙蓉
コメント ※義父とお酒の関わりを季語酔芙蓉から想像
詠替えて
◇ 21 番 落椿地面を赤く染まりいて
コメント ※下五を〜けり。「落椿」は春の季語。
 今は秋なので椿の実
詠替えて ※椿の実裂けて兄弟三姉妹
◇ 22 番 八十路越え漲る力紫苑晴れ
コメント ※歳時記に見当たらないが、紫苑晴れは
 季語でしょうか?
詠替えて
◇ 23 番 朝顔や新しき日の始まりに
コメント ※朝顔:牽牛花
詠替えて ※早暁や今日の始まる牽牛花
  朝顔や子らの数える花の数
◇ 24 番 夏の暮れ気ままにつかる露天の湯
コメント ※夏の疲れを取る為に浸かる露天の湯
詠替えて ※秋近しのんびりつかる露天風呂
  秋近し疲れを癒す露天風呂