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第166回 披 講
第237回 披 講
最終更新日時 R 6. 9..27 PM 12. 0
令和6年9月1日〜令和6年9月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
14 三世代そろふ夕餉の栗ごはん 投票 7 票 はなぶさ

寝返りの先の闇にも熱帯夜 投票 5 票
21
あの鳥も過ぎ行く風も秋の声 投票 5 票 べいこう
13
粘り着くシャツを拭いる残暑かな 投票 4 票
16 涼風や瀬音まじりの奥座敷 投票 4 票

    

番 号 入 選 14 句        俳 号
15 君偲ぶ精霊蜻蛉とどまりて 石の花
24 ひとしずく光りて朝の白露かな 逸 茶
枝豆やくすり替わりに呑むお酒 高 越
すれ違ふ風にひととき秋めきて
10 水草にお歯黒蜻蛉舞降りる 石の花
11 小雨ふる社かけおり秋まつり はなぶさ
23 秋茄子や孫の焼きたる備前皿 高 越
鰯雲山の彼方に消ゆる影  逸 茶
秋めくや短冊並べ吟味する 石の花
敬老会じいの友はみな鬼 はなぶさ
朝日子に稲の花咲き村興し べいこう
17 野分来も恵みの雨よ稲の花 高 越
20 幼き日野菊のごとき君なりき 逸 茶
22 籐式部愛でて恋せし子規忌かな
 
 
 
若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 山またぎ二重の虹の大きさよ
コメント ※跨ぐとのは川や谷でないだろか?
詠替えて ※山から山へ巨大アーチの二重虹
◇ 2 番 空蝉や空に向かいて夢の跡
コメント ※下五「消ゆる影」の影とは? 山の彼方まで続き隣の村でも見ている
  だろうかとしてみた。動きを説明せず読者に想像させるのも一つの方法
詠替えて ※鰯雲峠越えれば隣村 / 鯖雲や山の向こうは土佐の国
◇ 3 番 寝返りの先の闇にも熱帯夜
コメント ※「〜も」とせず肯定する
詠替えて ※寝返りの先の闇には熱帯夜 / 寝返りを打ちたる先の熱帯夜
◇ 4 番 枝豆やくすり替わりに呑むお酒
コメント ※酒は百薬の長と言いますが、
詠替えて ※枝豆や薬替はりに呑むお酒
◇ 5 番 夏の蝶飛ぶともなしに物の陰
コメント ※夏には揚羽蝶、黒揚羽など大型の蝶が見られる。
詠替えて ※揚羽蝶日盛り避けて物の陰
◇ 6 番 秋めくや短冊並べ吟味する
コメント ※下五が口語調(話言葉)になった。何の短冊か、どんな吟味なのか?
 例えば先の趣味の美術展の準備を想像して詠むと
詠替えて ※句の短冊並べる秋の美術展 / 短冊に友の句秋の美術展
 
◇ 7 番 敬老会じいの友はみな鬼籍
コメント ※中七が六になった。
詠替えて ※爺の友鬼籍の増える敬老会
◇ 8 番 すれ違ふ風にひととき秋めきて
コメント
詠替えて ※頬なでる風の優しさ秋の暮
◇ 9 番 朝日子に稲の花咲き村興し
コメント ※「子」は親しみを表す接続詞。朝日受けて稲の花が咲く農村の景
詠替えて ※朝日子に稲の花咲く峡の村
◇ 10 番 水草にお歯黒蜻蛉舞降りる
コメント ※お羽黒蜻蛉では? 切れが無いので普通の説明文になった
詠替えて ※水草にひらひらお羽黒蜻蛉かな
◇ 11 番 小雨ふる社かけおり秋まつり
コメント ※社「かけおり」るのは御輿が駈け下りるのだろうか?
詠替えて ※小雨のなか石段下る御輿かな
◇ 12 番 初虹の二重虹や山またぎ
コメント ※単に虹と言えば夏。春の虹は優婉な趣が深い。「初虹」は3月頃に
 現れる。 秋の虹は色も淡くはかなく消えていくようで哀愁が深い。
 (角川歳時記より)   今は秋なので
詠替えて ※山跨ぎ薄つすら秋の二重虹 / 村と村繋ぐ架け橋二重虹
◇ 13 番 粘り着くシャツを拭いる残暑かな
コメント
詠替えて ※なし
◇ 14 番 三世代そろふ夕餉の栗ごはん
コメント
詠替えて ※なし
◇ 15 番 君偲ぶ精霊蜻蛉とどまりて
コメント ※「〜かな」で季語を強調してみました
詠替えて ※君偲びとまる精霊蜻蛉かな
◇ 16 番 涼風や瀬音まじりの奥座敷
コメント
詠替えて ※涼風や瀬音の聞こゆ奥座敷
◇ 17 番 野分来も恵みの雨よ稲の花
コメント
詠替えて ※なし
◇ 18 番 落雷の停電怖く縮こまる
コメント ※猫や犬は雷鳴に驚き居間の奥に隠れてしまいます。
詠替えて ※落雷に震え縮こまる猫と犬
◇ 19 番 討ち来たり体育館にカブトムシ
コメント ※「討ち来たり」? かぶとむし:甲虫
詠替えて ※?
◇ 20 番 幼き日野菊のごとき君なりき
コメント ※「野菊の如き君なりき」のフレーズは1955年公開の木下恵介脚本、監
 督の松竹映画。原作は伊藤左千夫の「野菊の墓」(ネットより)
 上五以外は映画の題名。(〇〇取り俳句) このままでは季語も弱い
詠替えて ※?
◇ 21 番 あの鳥も過ぎ行く風も秋の声
コメント ※鳥や虫の声、木々の葉擦れの音、野を吹く風にも秋の声を感じる
詠替えて ※鳥の声過ぎゆく風も秋の声
◇ 22 番 籐式部愛でて恋せし子規忌かな
コメント ※籐式部とは?
詠替えて ※?
◇ 23 番 秋茄子や孫の焼きたる備前皿
コメント
詠替えて ※なし
◇ 24 番 ひとしずく光りて朝の白露かな
コメント
詠替えて ※なし