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第166回 披 講
第240回 披 講
最終更新日時 R 6. 12..27 PM 12. 0
令和6年12月1日〜令和6年12月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
12 齢来てすることも無き寝正月 投票 4票 石の花
20
初詣青銅神馬四股を踏み 投票 4 票 高 越
21
境内の匂い辿るや梅五本 投票 4 票

垣根越し匂い芳し水仙花 投票 3 票
17 年明くる夫婦茶碗の朝餉かな 投票 3 票

    

若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 餅花へ飛びつく子らへ翁な笑む
コメント ※口語文になるので、切れを入れる。 おきな:翁
  飛び付く、笑むと動詞が2個あるので、「笑み」と名詞に
詠替えて ※餅花や飛び付く子等へ祖父の笑み  (又は「祖母の笑み」)
◇ 2 番 七種かゆ塩分薄め待つ母ゑ
コメント ※下五を名詞止めにしました
詠替えて ※母の待つ塩分薄めの七種粥   (又は「七日粥」)
◇ 3 番 新しき朝粥を食み若菜摘み
コメント ※粥を食べ若菜を摘みと忙しい朝です。「若菜は春の七草。
  若菜摘んで粥に入れ、その生命力にあやかる」(広辞苑)。
  句に動詞が複数あると焦点がぼやけるので減らす。無動詞でも可
詠替えて ※百選の水新しき若菜摘 / 新しき水でぐつぐつ薺粥
◇ 4 番 垣根越し匂い芳し水仙花
コメント ※リズムがいい
詠替えて
◇ 5 番 初詣子供を連れてお焼き買う
コメント ※「連れて」は無くてもいいのでは?
詠替えて ※初詣吾子の好物お焼き買ふ / 初参吾子へ土産のお焼き買ふ
◇ 6 番 賀状減らすブッダの余生真似てみる
コメント ※今年(来年)の年賀状を減らす人は多い様ですね。
  仏陀の余生とはどう言う余生でしょうか?
詠替えて ※?
◇ 7 番 マイ箸の材は屋久杉七日粥
コメント ※屋久杉は樹齢千年以上の杉を言うとか。屋久杉で作る長寿箸
詠替えて
◇ 8 番 七種や家族の笑顔至福時
コメント ※三段切れ。 季語「七種」は「七種粥」とは別 
 七種(七草):旧暦正月七日の節句。「七草の節句」の略(角川)
詠替えて
◇ 9 番 年賀状仕舞通達続々と
コメント ※通達と言うと硬い言い方になるので平易に「知らせ」で
詠替えて ※年賀状仕舞の知らせ続々と / 追伸に今年で仕舞と年賀状
◇ 10 番 初湯沸く湯気に包まれ道後かな
コメント ※湯は沸いているので「湧く」は不要
詠替えて ※初風呂の湯気に賑わふ道後かな
◇ 11 番 お正月遠路の孫を待ちわびる
コメント ※口語文になるので、切れを入れる
詠替えて ※正月や遠路の孫を待ち侘びて / 正月や遠路帰省の孫待ちて
◇ 12 番 齢来てすることも無き寝正月
コメント ※齢来て:何歳になって:八十路来て
詠替えて ※歳老いてする事も無き寝正月 / 来る人も成す事も無く寝正月
◇ 13 番 初茜拝みてけふの始まりぬ
コメント
詠替えて
◇ 14 番 暗闇に一歩踏み出し初茜
コメント ※「に」が「闇へ」なのか「闇を」なのか曖昧なので「へ」とし
詠替えて ※暗闇へ一歩踏み出し初茜 / 暗闇の山頂で待つ初茜
◇ 15 番 新年や曾孫もそろう賑やかさ
コメント ※「賑やかさ」を「賑やかに」
詠替えて ※正月や曾孫揃いて賑やかに / 孫曾孫一家揃いて年始
◇ 16 番 明の春膨らむ餅に囲む幸
コメント ※季語を下五へ
詠替えて ※膨らむ餅囲む笑顔や明けの春 / 焼く餅を囲む笑顔のお正月
◇ 17 番 年明くる夫婦茶碗の朝餉かな
コメント ※季語を名詞に替えて見た。 年新た・年始・来る年の等
詠替えて ※年新た夫婦茶碗の朝餉かな / 年始夫婦茶碗の朝餉かな
◇ 18 番 書き下手や仏正月筆を立て
コメント
詠替えて ※?
◇ 19 番 病室に明るい声で松飾り
コメント ※「松飾」
詠替えて ※病室に歓声上がる松飾 / 病室の明るくなつた松飾
◇ 20 番 初詣青銅神馬四股を踏み
コメント ※ 
詠替えて
◇ 21 番 境内の匂い辿るや梅五本
コメント
詠替えて
◇ 22 番 淑気満つインスタ映えの逆さ富士
コメント
詠替えて
◇ 23 番 初釜や妻のお点前久しぶり
コメント
詠替えて
◇ 24 番 除夜の鐘静かにきこゆ病窓に
コメント ※上五と下五を入れ替えてみる。 病窓と言う呼び方は?
詠替えて ※病室の外の静けさ除夜の鐘 / 病室の静かな刻の除夜の鐘
番 号 入 選 15 句        俳 号
24 除夜の鐘静かにきこゆ病窓に 媛 香
七種かゆ塩分薄め待つ母ゑ はなぶさ
新しき朝粥を食み若菜摘み 逸 茶
マイ箸の材は屋久杉七日粥 高 越
年賀状仕舞通達続々と
13 初茜拝みてけふの始まりぬ
16 明の春膨らむ餅に囲む幸 はなぶさ
18 書き下手や仏正月筆を立て べいこう
19 病室に明るい声で松飾り 媛 香
10 初湯沸く湯気に包まれ道後かな 逸 茶
11 お正月遠路の孫を待ちわびる はなぶさ
14 暗闇に一歩踏み出し初茜 逸 茶
15 新年や曾孫もそろう賑やかさ 媛 香
22 淑気満つインスタ映えの逆さ富士
23 初釜や妻のお点前久しぶり 高 越