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第166回 披 講
第241回 披 講
最終更新日時 R 7. 1..27 PM 12. 0
令和7年 1月1日〜令和7年 1月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
16 冬枯れの山路に鳥の声もなく 投票 6票 べいこう
23 初詣合掌の手の深き皺 投票 5 票
2
湯豆腐や齢重ねて旨味知る 投票 4 票
11
柚子風呂に痛む心を癒しけり 投票 3 票 石の花
箱根駅伝滾る走者の息白し 投票 2 票 べいこう

    

若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。
 
 
 
 

 


       
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
       ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
   メールアドレス: i-yama0812@lapis.plala.or.jp
       このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。

番号     俳 句 & コメント・読み替え
◇ 1 番 モノクロの遠き山並み息白し 
コメント
詠替えて
◇ 2 番 湯豆腐や齢重ねて旨味知る
コメント ※名詞止めにすると句が安定します
詠替えて ※湯豆腐や齢重ねて知る旨味
  湯豆腐や齢相応に知る旨味
◇ 3 番 初茜拝みて八十路心新た
コメント
詠替えて
◇ 4 番 遠き日の泊りし酸ケ湯雪の中
コメント
詠替えて
◇ 5 番 初風呂に今年の抱負楽しまむ
コメント ※切れを入れる
詠替えて ※新抱負を楽しく語る初湯かな
◇ 6 番 箱根駅伝滾る走者の息白し
コメント ※季重なり。駅伝、箱根駅伝は新年の季語
駅伝と言わずに駅伝を表す「繋ぐ襷(たすき)」
詠替えて ※箱根路を?ぐ襷や息白し
◇ 7 番 一富士を見たかと聞くや寝正月
コメント ※「見たか」で聞くは省略できる
詠替えて ※諺の一富士見たか寝正月
  ( 初夢や一富士二鷹三茄子 )
◇ 8 番 靴音の響く窓辺に冴ゆる月
コメント ※冴ゆも月も季語だが「冴ゆる月」で冬の季語
詠替えて
◇ 9 番 点滴の一滴二滴冬病棟
コメント ※字余りの下五は上五に置くと良いが冬病棟
 が夏病棟、秋病棟などと季語としては弱い
詠替えて ※病室の点滴冷やしポツリポツリ
  一滴ニ滴と落ちる点滴冬温し
◇ 10 番 日に一句誓ふ句集や年新た
コメント ※「〜誓ふ句集や」が分かりにくい。「日に一句
 を詠み貯めて句集を作る」と言う意味?
詠替えて ※一日一句を誓い句集や年新た
  一日一句詠みて句集に年新た
◇ 11 番 柚子風呂に痛む心を癒しけり
コメント
詠替えて
◇ 12 番 純友の夢果て海の時雨かな 
コメント ※藤原純友は平安時代の貴族。伊予へ地方
 官僚として海賊の取り締まりをした。のちに自
 ら海賊の首領となり、朝廷に対して反乱を起こ
 した。(藤原純友の乱)
詠替えて
◇ 13 番 鏡餅今はねずみも居ない村
コメント ※鼠も居ない村には人も住まない
詠替えて
◇ 14 番 朝霜にきしむ足音田んぼ道
コメント ※「や」で朝霜を強調。 靴音とした
詠替えて ※朝霜や軋む靴音田んぼ道
◇ 15 番 巳年なる美空に城の屹と立つ
コメント
詠替えて
◇ 16 番 冬枯れの山路に鳥の声もなく
コメント ※「冬枯」(れ)は不要
  一物仕立てだが、上五切れを入れると
詠替えて ※冬枯や山路に鳥の声も無く
◇ 17 番 酒蔵に酒の神在り寒造
コメント
詠替えて
◇ 18 番 辛酸の海に漂い寝酒かな 
コメント ※寝酒:冬の季語
詠替えて
◇ 19 番 時報待ち駈けだして行く初詣
コメント ※「掛けだして」で行くは不要。場所を入れる
詠替えて ※時報鳴り駆ける参道初詣
◇ 20 番 能登初日平和を願ひ鶴を折り
コメント ※能登初日は助詞を入れ、能登に初日
折りは終止形「折る」に。項目が多すぎる
詠替えて ※被災の能登の平安祈る初日の出
 年迎へ能登の平穏祈りけり
◇ 21 番 冬病棟遠くに見ゆる瀬戸の海
コメント ※冬病棟を「冬の海」、「冬の瀬戸」などで
詠替えて ※病棟の遠くに見ゆる冬の海(冬の瀬戸)
◇ 22 番 俳句詠む無言の時間猪日かな
コメント ※「猪日」とは?
詠替えて ※?
◇ 23 番 初詣合掌の手の深き皺
コメント
詠替えて
◇ 24 番 病棟の窓を開ければ虎落笛
コメント
詠替えて
番 号 入 選 15 句        俳 号
一富士を見たかと聞くや寝正月 はなぶさ
靴音の響く窓辺に冴ゆる月
12 純友の夢果て海の時雨かな  逸 茶
13 鏡餅今はねずみも居ない村 高 越
14 朝霜にきしむ足音田んぼ道
19 時報待ち駈けだして行く初詣 石の花
24 病棟の窓を開ければ虎落笛 媛 香
モノクロの遠き山並み息白し  逸 茶
初風呂に今年の抱負楽しまむ 石の花
点滴の一滴二滴冬病棟 媛 香
10 日に一句誓ふ句集や年新た はなぶさ
17 酒蔵に酒の神在り寒造 高 越
20 能登初日平和を願ひ鶴を折り はなぶさ
21 冬病棟遠くに見ゆる瀬戸の海 媛 香
22 俳句詠む無言の時間猪日かな べいこう