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令和 2年 6月 1日~令和 2年 6月20日 投句分
紫陽花
第 186 回 披 講
最終更新日時 R 2. 6.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の猛威も大分落ち着きまして緊急事態宣言も解除になりました。
    全てのイベント等が再開することになりましたがこれにより第二波の感染拡大が懸念されております。
    皆さんも尚一層の用心をされて健康に気をつけてください。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
18 菖蒲束屋根に放り上げ厄除く 投票 5 票 媛 香
雨に濡れ鮮やかさます紫陽花や 投票 4 票 菜の花
10 廃車してふるさと遠し夏椿 投票 4 票 高 越
梅雨晴れ間真っ赤な夕日城の上 投票 3 票 菜の花
短夜や施設の妻に届け物 投票 3 票 石の花
番 号 入 選 13 句        俳 号
24 庭に咲く紫陽花雨に藍を増し 媛 香
コロナ風癒しの花に白アジサイ
12 軒下を旋回つばめ何処へやら 媛 香
15 天守へと青葉時雨のスニーカー 高 越
16 しぐさ似て父のゆかたにサントリー はなぶさ
20 思い出のラベンダーに甘き香を
22 あめんぼう水流れつつ黄昏り   はなぶさ
句友皆後期高齢古茶新茶 高 越
夏座布団離して座る湯浴みあと 石の花
矢中松武士の声聞く朝の靄 べいこう
23 梔子の仄かに匂う散歩道 浩 風
13 花菖蒲むらさきの筋際立てり 石の花
梅雨晴れの時を捉えて草を引く 浩 風
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再読してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり読み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再読されては如何でしょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

    俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

     俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

     別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

● 季重なり」については

     媛香さんのおっしゃるとおりと思います

     1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

     場合はやむ得ませんよね。

     テレビの選者や句会の指導者が言うのは

     俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

     託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

     止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

     「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

     「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

     ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

     入門書にありました。

      でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
◇ 1番 麦畑休耕田の片隅に
コメント
詠替えて
◇ 2番 雨に濡れ鮮やかさます紫陽花や
コメント ※「四葩(よひら)、七変化」は紫陽花の傍題
 下五の「や」の代わりに「かな」で強調すると
詠替えて ※雨に濡れ鮮やかさ増す四葩かな
◇ 3番 夏座布団離して座る湯浴みあと
コメント ※コロナ対策でしょうか?
詠替えて
◇ 4番 長崎の聖母マリアとアマリリス
コメント ※並列表現は弱い。マリアを詠嘆・強調するなら
詠替えて ※長崎の聖母マリアやアマリリス
◇ 5番 コロナ風癒しの花に白アジサイ
コメント ※「アジサイ」はカナより「紫陽花、あぢさゐ」などを、
 俳句でカナ字は固有名詞、外来語などにと師は言う。
詠替えて
◇ 6番 二羽の鳥つき来る畑や風薫る
コメント ※「つき来る」は「付いて来る」の意? 
 可能なら鳥の名を、季重なりに気を付けて。
詠替えて ※老農に付き来る鷺や風薫る
◇ 7番 矢中松武士の声聞く朝の靄
コメント ※「矢中松」とは?  句意は?
詠替えて
◇ 8番 梅雨晴れ間真っ赤な夕日城の上
コメント ※季語「晴れ間」の「れ」は不要。歳時記を確認しょう。 
 俳句で吃音「っ」は大文字で。
詠替えて ※梅雨晴間真つ赤な夕日城の上
◇ 9番 短夜や施設の妻に届け物
コメント ※可能なら「届け物」でなく具体名前を詠んだ方が、、、
詠替えて
◇10番 廃車してふるさと遠し夏椿
コメント ※「夏椿」は椿でなく「沙羅の花」の事です
詠替えて
◇11番 ツバメの巣玄関の隅親子声
コメント ※「ツバメ」はカナでなく「つばめ、燕」の方が、、、
 「親子声」が詰まり気味。 三段切れ。「燕の巣」は春
詠替えて ※子燕の餌ねだる声玄関に (「子燕、親燕」は夏)
◇12番 軒下を旋回つばめ何処へやら
コメント
詠替えて
◇13番 花菖蒲むらさきの筋際立てり
コメント
詠替えて ※花菖蒲むらさきの筋際立ちて
◇14番 梅雨晴れの時を捉えて草を引く
コメント ※季語「梅雨晴れ」は「梅雨晴」 「れ」は不要
 「草引く」(夏)季重なり。中7が説明
詠替えて ※梅雨晴や夫婦で急ぐ庭手入れ
◇15番 天守へと青葉時雨のスニーカー
コメント
詠替えて
◇16番 しぐさ似て父のゆかたにサントリー
コメント ※「ゆかた」は「浴衣」。上五と以下との関係が不明。
詠替えて ※父真似て浴衣袂にウイスキー  (句意と合うか?)
◇17番 パライソと春の星指す大学生
コメント ※「パライソ」=「パライゾ」=楽園、パラダイス
 今は夏。季節を戻さず夏で。先取りは可能だが、、、
詠替えて
◇18番 菖蒲束屋根に放り上げ厄除く
コメント ※厄除けでは「菖蒲葺く・菖蒲挿す、軒菖蒲」の季語が
 あります。中7が口語調(話し言葉)です。
媛 香 私は男兄弟ばかりでしたので、最近まで菖蒲に蓬を束ねて父がしていた
ことを何十年も・・・
この句は父が端午の節句に夜は菖蒲湯をそして菖蒲と蓬を束ねて
屋根に放り上げて一年の無病息災を願っていましたし私も父に見習って
最近まで(息子が居ますので)続けていました。
詠替えて ※菖蒲束屋根上に上げ厄祓ふ
※例句:夕空や切先のぞく軒菖蒲 (菊間時彦)
◇19番 あかときの歌えば恋し春の歌
コメント ※「あかとき」の意味は?
 「あかとき」は「暁」(あかつき)の事ではないですか(広辞苑)?
 しかし、暁に恋しい春の歌を歌った とは句の意味が
 分かりにくいです
詠替えて
◇20番 思い出のラベンダーに甘き香を
コメント ※句意は?
詠替えて
◇21番 今年もね色とりどりに葵咲き
コメント ※「葵咲き」を「花葵、立葵」に。順番を入れ替えて
詠替えて ※花葵色とりどりに今年もね
◇22番 あめんぼう水流れつつ黄昏り
コメント ※あめんぼう=水馬   句意は?   
詠替えて
◇23番 梔子の仄かに匂う散歩道
コメント ※ 単に梔子では梔子の実を意味するそうです。
 仄かに匂うで花を詠んでいる。
詠替えて ※梔子の花匂い来る散歩道
◇24番 庭に咲く紫陽花雨に藍を増し
コメント ※「色を増し」では?
媛 香 「藍を増し」と詠みましたが色良いのでは無いかとのご指摘ですが
色では駄目なのです。
我が家の紫陽花はピンク・薄紫など咲いていますが色では藍色が
分からないのです。すなはち濃い紫色が雨に濡れて藍を増したのです。
詠替えて



    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

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