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平成 29年 2月 1日~平成 29年 2月20日 投句分
互 選 句
紫陽花
第 146 回 披 講
山眠る飛行機雲の音もなく そらまめ
春嵐山を起こしてゆきにけり 春 生
12 春浅し道問ふ遍路足早に 菜の花
15 行く雁や鳴き声遠く峰に消え 石の花
18 春の日や鳥の寄り来る畑仕事 浩 風
熟し実を突き落として目白たち
11 お神籤の鈴なり枝や初詣 媛 香
17 妻からのバレンタインはハートチョコ 哲 朗
21 背に腹にカイロを貼りて外出す 哲 朗
22 蕗味噌にふるさとの香のたつぷりと 春 生
28 潮の香の匂い漂ふ春障子 べいこう
29 声元気足も元気と梅香る
伊予路にもあっと言う間の小雪舞い 菜の花
20 節分や福も鬼もと呼びこめり 石の花
23 静かなり夕日に映える木瓜の赤 そらまめ
 紫 陽 花 の コメント
    早いもので、もう二月は終わります。これから三月
    俳句の作成にはこの上ないいい季候になります。
    どんどん俳句を作って楽しみましょう。
       期待しております。
       
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今回からは、夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな読みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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最終更新日時 H.29. 1.27 PM12:00
 2月 の コ メ ン ト 解 説
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     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 状景をしっかり[映像化]する
 夏井いつき の 俳句プレバトより  
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 ◇ 2番  梅の花道後散策喜寿祝い   三段切れ
              詠み替えて 梅の花生けて道後で喜寿祝い
 ◇ 6番  春嵐山を起こしてゆきにけり  「山を起こして」? 冬=山眠る だからかな
 ◇ 8番  熟し実を突き落として目白たち    
              詠み替えて 熟し実を突き落として目白去る
 ◇ 12番  春浅し道問ふ遍路足早に       季重ね 「春浅し」(春) 「遍路」(春)
              詠み替えて 夕暮れに道問ふ遍路足早に
  ◇ 13番  来客の帽子より着く春嵐        意味が分かりにくいので組かえて
              詠み替えて 春嵐客の帽子が先に着き
 
  ◇ 15番  行く雁や鳴き声遠く峰に消え     行く雁を「や」できると中七・下五が季語の
                       説明になるので一気に読んで

              詠み替えて 行く雁の鳴き声遠く峰に消え
  
 ◇ 16番  冬眠のかえる土蹴り飛び出しぬ   季重ね 「冬眠」(冬) 「かえる」(春)
              詠み替えて  眠からかえる土蹴り飛び出しぬ
 ◇ 18番   春の日や鳥の寄り来る畑仕事    鳥が寄ってくるのを「手伝い」と表現し
              詠み替えて 春の日や鳥も手伝う畑仕事 
 ◇ 19番  節分豆炒る音薪の燃える音     句跨りの音のリフレインいい句ですが
                      やはり17音に納めたい

              詠み替えて 節分豆炒る音薪燃える音
 ◇ 20番   節分や福も鬼もと呼びこめり     鬼瓦の町・菊間町
              詠み替えて 節分の鬼も呼び込む菊間かな 
 ◇ 21番   背に腹にカイロを貼りて外出す   外出先を明確に
              詠み替えて 自転車で買い物懐炉背に腹に 
 ◇ 23番   静かなり夕日に映える木瓜の赤  緋木瓜に夕陽が当たり色が濃くなるので
              詠み替えて 花木瓜の夕日に映えて赤を増し 
 ◇ 24番   楽しみの一つ狭庭の蕗の薹     蕗の薹は天婦羅が美味い
              詠み替えて 天婦羅は爺の好みや蕗の薹 
 ◇ 26番   初詣まさおの空に飛行機雲     句がだらけるので、中七下五は字余りにしない
              詠み替えて 快晴の空に機影や初御空 
 ◇ 28番   潮の香の匂い漂ふ春障子      言葉の重複  潮の「香」と「匂い」
              詠み替えて 春障子開ければ潮の香りかな 
 ◇ 29番   声元気足も元気と梅香る       意味が解りにくいので中七を(や)切る
              詠み替えて 声元気足も元気や梅香る 
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   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。

番 号 特 選 5 句 俳 号
近江路の湖畔の宿のしじみ汁 投票 5 票 哲 朗
逃げ道を忘れ悲鳴の鬼やらひ    投票 4 票 べいこう
10 山茶花や今日の始まる掃きそうじ    投票 4 票 高 越
16 冬眠のかえる土蹴り飛び出しぬ    投票 4 票 媛 香
24 楽しみの一つ狭庭の蕗の薹    投票 4 票 浩 風
番 号 入 選 15 句 俳 号