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平成 29年 3月 1日~平成 29年 3月20日 投句分
 3月 の コ メ ン ト 解 説
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     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 状景をしっかり[映像化]する
 夏井いつき の 俳句プレバトより  
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 ◇ 1番  水仙花海を見下ろし咲き誇り 「水仙花」と詠めば「咲く」は不要かも
              詠み替えて 水仙花一面白き岬かな
 ◇ 2番  黄水仙ドクター机に背を向けて   中八は避けましょう
  机に背を向けて患者と向かい合い問診する姿が読み取れば良いのですが?
              詠み替えて 問診の机にカルテ黄水仙

 ◇ 3番  海棠の紅薄くして君忍ぶ      意味がよく判りませんでした。
              うすい紅色を見て懐かしい人を思い出したのでしょう。
 ◇ 5番  煎餅を二人取りあう春炬燵     二人を具体的に言って入れ替えて見る
              詠み替えて 煎餅を取り合う姉妹春炬燵
  ◇ 6番 畑隅の黄水仙みなうつむけり     「うつむけり」を替えてみました。
              詠み替えて 畑隅に揃いうつむく黄水仙
 
  ◇ 7番 暮れ遅し革ジャンぬいで友見舞う  
              詠み替えて 暮れ遅し買い物帰り友見舞う
  
 ◇ 8番 水温む小川の淵に鯉二匹      「水温む」のは川の水と思うので「川の淵」やめて 
              詠み替えて  鯉二匹恋の始まり水温む
 ◇ 9番  君がいて尋ねしことの朧なり     意味がよく分かりませんでした
 ◇ 11番  木々の色動いて山は笑いけり   
  季語「山笑う」は木々が芽を吹き始め淡い春の色に変わる景のことなので、
  季語の説明の感があるのでは?
  それと「山笑う」の季語の使い方「山は笑いけり」で良いのかどうかわかりません
           
   詠み替えて 山笑う彼とふたりのハイキング 
 ◇ 19番   菜の花や伊予物語徐行する     
               伊予物語とは観光列車「伊予灘ものがたり」の事ですか? 
              であれば正確に言った方が良いのでは?
              詠み替えて 菜の花やゆるり伊予灘ものがたり 
             (花菜の中を列車がゆっくり走る景)ただ他所の人には

              観光列車の名前が分かるだろうか?

 ◇ 21番   沈丁花風に誘われ香りよく   
              詠み替えて 沈丁花風の香りに足を止め 
 ◇ 22番   春霞近くの山も朧なり  季重なり(春霞)春 (朧)春
              詠み替えて 北のやま南の山も春霞 
 ◇ 25番   春ショール見送る人に手を振つて     蕗の薹は天婦羅が美味い
              詠み替えて  
 ◇ 26番   菜の花や巡回バスの通り過ぐ    せっかく綺麗に咲いた菜の花の傍を通り過ぎて
                      しまうのは勿体ないので 

              詠み替えて 菜の花や巡回バスは徐行して 
 ◇ 29番   強風にユッサユッサと花ミモザ    季無し (花ミモザ)は季語ではない
                      (ミモザ)には二つの季語がある

              詠み替えて 菜の花や巡回バスは徐行して 
 ◇ 30番   サングラス歩行訓練春の風      季重なり(サングラス)夏 (春の風)春
              詠み替えて 杖ついて歩行訓練春の風 
  
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   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。

18 山桜大磐石を抱へこむ 春 生
28 日本晴れ空にとけこむ揚雲雀 哲 朗
24 小児科医胸にブローチ小さき雛 べいこう
27 春風を部屋いっぱいにティータイム 媛 香
桜守卓を囲めば好々爺 べいこう
煎餅を二人取りあう春炬燵
19 菜の花や伊予物語徐行する そらまめ
21 沈丁花風に誘われ香りよく 菜の花
海棠の紅薄くして君忍ぶ 石の花
畑隅の黄水仙みなうつむけり  浩 風
君がいて尋ねしことの朧なり 石の花
11 木々の色動いて山は笑いけり 哲 朗
14 陽炎の中泥んこの馬洗ふ 春 生
17 鶯や俳人めきぬ人の顔
20 青空や彼岸桜の満開に   浩 風
互 選 句
紫陽花
第 147 回 披 講
 紫 陽 花 の コメント
    大分寒さもゆるみ桜の花もちらほらと、便りが
    聞かれてくるような気候となりました。
      皆さんいかがお過ごしでしょうか、吟行にもよい季節
    になりました。どんどん俳句を作って楽しみましょう。
       期待しております。
       
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな読みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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最終更新日時 H.29. 3.27 PM12:00
番 号 特 選 5 句 俳 号
16 鶯のもう一声を待つ窓辺 投票 6 票 べいこう
23 菜の花を揺らして過ぎる一輌車    投票 5 票 哲 朗
水仙花海を見下ろし咲き誇り    投票 4 票 菜の花
水温む小川の淵に鯉二匹    投票 4 票 そらまめ
13 留守宅の白木蓮のみごと咲く     投票 4 票 浩 風
番 号 入 選 15 句 俳 号