16 | 大夕焼トロッコ列車歓談す | 石の花 |
22 | 扇風機誰も居ぬ間で一人舞 | 菜の花 |
1 | 海上に一筋艀(はしけ)大夕焼 | 石の花 |
4 | 帰省子や浮き輪転がる廊下かな | そらまめ |
6 | 桐一葉しがらみ背負い舞い降りる | べいこう |
7 | 夏の海高速船の波しぶき | 扇 |
14 | 友見舞う夾竹桃の咲くころに | べいこう |
17 | 持ってみて叩きしものの西瓜買う | 哲 朗 |
18 | 山畑に昼の鐘聞く秋桜 | 春 生 |
19 | 起き抜けに目薬一滴日々草 | 媛 香 |
20 | 甲子園熱き戦い勇姿なり | 菜の花 |
24 | 子らと行く冷夏求めてカルストへ | そらまめ |
13 | 夏の牛草を食みつつ堆肥撒く | そらまめ |
26 | 空蝉や泥つけしまま転がりぬ | 媛 香 |
29 | 篝火に照らしだされし鵜の姿 | 哲 朗 |
8月 の コ メ ン ト 解 説 | |
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ | |
①[季語は主役に]俳句の基本 | |
②[説明の言葉]を避ける | |
③[言葉の無駄遣い]をしない | |
④ 情景をしっかり[映像化]する | |
⑤ ありふれた表現は避ける。 | |
⑥ 17音には1つのポイントにする | |
⑦ 中七は字余りにしない | |
⑧ 情景を鮮やかに | |
⑨ 助詞一つでオリジナリティー | |
⑩ 「も」は重ねて使うと効果的。 | |
⑪ より映像的な表現を | |
夏井いつき の 俳句プレバトより | |
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ | |
◇ 1番 | 海上に一筋艀(はしけ)大夕焼 「言葉の無駄遣い」をしない コメント 「艀」(はしけ)は海の上にあるので上五は不要では ? 詠み替えて 艀引く水脈(みお)ひとすじや大夕焼 |
◇ 4番 | 帰省子や浮き輪転がる廊下かな 切れ字は一句に一つ 「や」 「かな」は タブ 詠み替えて 帰省子の浮き輪転がる廊下かな |
◇ 8番 | 車窓から夕日が浮かぶ灘の海 季なし 「夕日」 は季語ではない。 詠み替えて 夏霞夕日が浮かぶ灘の海 |
◇ 9番 | 迎え火や夫の声文字懐かしむ 中七「声文字」を判りやすく。下五を情景に。 詠み替えて 迎え火や亡夫(つま)の声聞く門辺り |
◇ 12番 | 台風五日本縦断駆け抜ける 「颱風五」 「台風五号」に 言葉は正確に 詠み替えて 台風五号日本縦断駆け抜ける |
◇ 19番 | 起き抜けに目薬一滴日々草 文字数に注意吃音「っ」も一字 中八になる。 コメント 下五が字余りになっているが上五ならリズムを壊さないようです。 詠み替えて 日々草目薬さして大あくび 詠み替えて 起き抜けに目薬さして鰯雲 |
◇ 24番 | 子らと行く冷夏求めてカルストへ 「冷夏」を「涼を」にしてはいかがでしょう。。 詠み替えて 子らと行く涼を求めてカルストへ |
◇ 26番 | 空蝉や泥つけしまま転がりぬ 季語の説明はしないこと。 詠み替えて 空蝉や夜明けの大樹賑わいて コメント 上五を「や」で切るときは、中七下五でその説明をしない 上五とそれ以下の内容は「近からず遠からず」と言われているようです。 |
◇ 27番 | 八月のビール栓抜く音高く 季重なり 「八月」(夏) 「ビ-ル」(夏)。 詠み替えて ビヤホールビール栓抜く音高く |
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・ ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して 皆さんに紹介します。 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。 |
番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
10 | 丹精の鷺草揺らぐ湯宿かな | 投票 4 票 | 哲 朗 |
15 | 立秋やエンジン軽き早場米 | 投票 4 票 | 高 越 |
28 | 豆柿に山猿の群れ忍者めく | 投票 4 票 | 春 生 |
8 | 車窓から夕日が浮かぶ灘の海 | 投票 3 票 | 石の花 |
11 | 長雨の間の太陽や白芙蓉 | 投票 3 票 | 春 生 |
番 号 | 入 選 15 句 | 俳 号 |
紫 陽 花 の コメント | |
朝夕大分凌ぎやすきなってきました。発句の楽しく | |
なる時候ですね。大いに楽しみましょう。 |
|
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ | |
夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた | |
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句 | |
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して | |
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 | |
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた | |
ときに鑑賞して下さい。 | |
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ | |
ことばについて 01 (オノマトペ)について | |
ことばについて 02 (いろいろな読みのことば)について | |
「俳句の形と切れ」について再考 | |
「俳句の字あまり」について再考 | |
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の | |
後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。 | |
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ | |
皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。 (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。 |
|
従って以前のように入選句として啓上することに致します。 | |
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ |