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平成 30年 2月 1日~平成 30年 2月20日 投句分
番 号              入 選 15 句  俳 号
マスクして皆既月食見つめをり べいこう 
水仙花伊予灘眺め咲き誇り 菜の花
13 畑隅の枯葉もたげて蕗の薹    浩 風
22 水仙の丘に佇み瀬戸の風 哲 朗
23 ぎんなんを焼けば高飛び吾も飛び べいこう
友見舞い笑顔で分かれ春の星 石の花
フイギユアの精神力に感涙す 菜の花
オートバイ革ジャン脱いで冬惜しむ 石の花
12 皆無口南南東に恵方巻 べいこう
14 始発便雪の積もりて飛び立たず
16 友去りて年度替わりの職場かな 石の花
24 風花やふわふわ舞うてすぐ消えて 媛 香
若人よ冬季五輪の逞しさ 菜の花
11 薄氷や川面を滑る白鳥 媛 香
19 寒晴れや庭先に干す孫の靴 哲 朗
互 選 句
紫陽花
番 号 特 選 5 句 俳 号
1 初春に第九奏でる老若男女    投票 4 票 はなぶさ
6 主なき庭の椿のふくらみぬ    投票 4 票 浩 風
8 チョコ供えほほえむ遺影バレンタイン 投票 4 票 媛 香
 10 初太鼓二歳のわらべバチを持ち 投票 4 票 はなぶさ
17 降り止まぬ久万高原の春の雪 投票 4 票 哲 朗
第 158 回 披 講
2月 の コ メ ン ト 解 説
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     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 情景をしっかり[映像化]する
      ありふれた表現は避ける。
     17音には1つのポイントにする
      中七は字余りにしない 
      情景を鮮やかに
      助詞一つでオリジナリティー
      「も」は重ねて使うと効果的。
      説明的な表現を避ける
      語順を効果的に
      表現は、具体的に
      理屈より映像を
       語順だけで味が変わる 
       原因から結果の表現は避ける 
       季語を比喩に使うのは効果が薄れる 
夏井いつき の 俳句プレバトより   
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 ◇ 1番 初春に第九奏でる老若男女      字余りは上語に(説明文は避ける)
                  読み替えて 老若男女第九奏でる初春に
 ◇ 3番 フイギユアの精神力に感涙す     季無し 「フィギュア」は季語になっておりません
                  読み替えて スケートの精神力に感涙す
 ◇ 4番  マスクして皆既月食見つめをり    季語と取り合わせがちょっと・・・
                  読み替えて 君と見る皆既月食寒夜かな
 ◇ 6番  主なき庭の椿のふくらみぬ       俳句の原型を崩したこの句ちょっと・・・745
                  読み替えて 主なき庭の老木椿ふくらみぬ
 ◇11番  薄氷や川面を滑る白鳥         季重なり「薄氷」春 「白鳥」冬、下五字足らず
                  読み替えて 薄氷や川面に光るせせらぎよ
 ◇12番  皆無口南南東に恵方巻        季無し 「恵方巻」はまだ季語になっておりません
                  読み替えて 冬送る南南東に恵方巻
 ◇13番  畑隅の枯葉もたげて蕗の薹        季重なり「枯葉」冬 「蕗の薹」春。
                  読み替えて せせらぎの流れや静か蕗の薹
 ◇14番  始発便雪の積もりて飛び立たず    説明文になっている。語順を変えて
                  読み替えて 飛び立たず雪の積もりて始発便
 ◇15番  初霜にかじかむ手持つ母の息      季重なり「初霜」冬 「かじかむ」冬
                  読み替えて 悴む手母とつなぎて愛を受け
                  読み替えて 初霜に悴む子の手母の息
 ◇18番  鬼お見て泣き出す園児節分会      助詞は正確に
                  読み替えて 見て泣き出す園児節分会
 ◇19番  寒晴れや庭先に干す孫の靴         季無し「寒晴れ」は季語ではない。
                  読み替えて 冬日和庭先に干す孫の靴 
 ◇20番  吟じたり春の芸能発表会          下五の字あまりは避ける。
                  読み替えて 吟情や春の芸能披露会
 ◇21番  寒満月一夜限りの天体ショウ       季無し「寒満月」は季語ではない。
                  読み替えて 寒月や一夜限りの天体ショウ
 ◇23番  ぎんなんを焼けば高飛び吾も飛び    面白い句ですが季語が今の季節に逢わない。
                  
 ◇24番  風花やふわふわ舞うてすぐ消えて    上語を「や」できる場合中七下五で上語のことを
                          言わない。内容が近すぎないように。
                  プロの俳人の例句
           風花や爪漆黒の能登の牛(黒田桜の園)
           風花やたふとく見ゆる寺の庭(丸谷才一)
           風花の峠越ゆれば鶴の里(今井つる女)

   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。

 紫 陽 花 の コメント
   作今の、厳しい寒さの冬も過ぎ立春となりました。
   今テレビでも俳句の最盛期のように沢山の放送があり
     楽しみが増えました。おおいに發句を楽しみましょう。
       
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな読みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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最終更新日時 H.30. 1.27 PM12:00