番 号            特 選 5 句 俳 号
16 塀越しに真っ赤な薔薇の華麗なる 投票 5 票 菜の花
6 母の日の口紅届きメモ入れて 投票 4 票 媛 香
10 短パンでラケットを振る薄暑かな 投票 4 票 石ノ花
5 初鰹命伸びると夕飯に 投票 3 票 はなぶさ
12 雨上がり新緑の山目を癒し 投票 3 票 菜の花
   
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平成 30年 5月 1日~平成 30年 5月20日 投句分
互 選 句
紫陽花
最終更新日時 H.30. 5.27 PM12:00
第 161 回 披 講
 紫 陽 花 の コメント
   いよいよ夏が近づいてきました。少し動くと汗ばんでくる
   ようです。気候の変わり目体をこわさないように。
     テレビでは俳句番組が賑やかに放送されております。
     皆さんもおおいに楽しんで下さい。  
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな読みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号        入 選 15 句  俳 号
17 年寄りの俳人めくや百千鳥  
22 封を切り新茶の香り命のび 哲 朗
23 立ち止まりそら見上げたり揚雲雀
1 薫風を右ほほに受け散歩道
年金を記帳し不安の春霞 べいこう
そら豆の山盛り皿や日曜日 哲 朗
14 堰堤に八十八の鯉のぼり 哲 朗
18 藁焼きの鰹の列の中にゐる 浩 風
19 夕暮れの植田に一羽鷺たてり 媛 香
21 野辺に咲く一本桜吾が師なり べいこう
目覚むれば小銭ころがる春炬燵 べいこう
27 青葉時雨や青公衆に雨宿り 高 津
11 あれこれと買いて芍薬まつりかな 浩 風
20 立夏にゆきかう人もクールビズ はなぶさ
25 稚鮎の放流年長組の青帽子 高 津
5月 の コ メ ン ト 解 説
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     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 情景をしっかり[映像化]する
      ありふれた表現は避ける。
     17音には1つのポイントにする
      中七は字余りにしない 
      情景を鮮やかに
      助詞一つでオリジナリティー
      「も」は重ねて使うと効果的。
      説明的な表現を避ける
      語順を効果的に
      表現は、具体的に
      理屈より映像を
       語順だけで味が変わる 
       原因から結果の表現は避ける 
       季語を比喩に使うのは効果が薄れる 
      切れを有効的に使用する。
      言葉のイメージは時代により変化する。
      虚構には映像を補足する。
夏井いつき の 俳句プレバトより   
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 ◇ 1番 薫風を右ほほに受け散歩道         散歩に重点を置き、切りを明確に
                  読み替えて 
薫風を右ほほに受け散歩かな

 ◇ 2番 目覚むれば小銭ころがる春炬燵      季語を上五にして
                  読み替えて 
春炬燵目覚めてポロリ小銭かな

 ◇ 3番 五月雨植えし球根庭の先          切れ字に 「や」 を使い
                  読み替えて 
五月雨や球根植えし庭の先

 ◇ 4番 五月晴れ長く幾重も飛行雲        幾重もは重なっているの景
                  読み替えて 
飛行機雲壊れず交じり五月晴

 ◇ 5番 初鰹命伸びると夕飯に            中七を読み替えて
                  読み替えて 
初鰹直火たたきの夕餉かな

 ◇ 6番 母の日の口紅届きメモ入れて        切れ字に 「や」 を使い
                  読み替えて 
母の日や口紅届くメモ入れて

 ◇ 7番 公園の散歩道ぞいつつじ咲く        散歩道の説明を詠み変えて
                  読み替えて 
満開の躑躅に添いし散歩かな

 ◇ 8番 年金を記帳し不安の春霞           不安を具体的に
                  読み替えて 
年金の目減り不安や春霞

 ◇ 9番 そら豆の山盛り皿や日曜日         「日曜日」が日曜市か食卓か判らないので
                  読み替えて 
日曜市そら豆皿に作者の名  

 ◇10番 短パンでラケットを振る薄暑かな   なか七を 「を振る」 を 「握る」 に変えて
                  読み替えて 短パンにラケットにぎる薄暑かな
 ◇11番 あれこれと買いて芍薬まつりかな    「あれこれを」具体的に
                  読み替えて 
別子飴買って芍薬まつりかな

 ◇12番 雨上がり新緑の山目を癒し        中七を少し変えて
                  読み替えて 
雨上がり山の新緑目を癒し

 ◇13番 西日落つ昭和未来の語りべ        下五をはっきりさせて
                  読み替えて 
語り部の昭和の遺産西日落つ

 ◇15番 俄雨子らの駆け出す五月尽          季語を変えて
                  読み替えて 
黒南風や子等の駆けだす雨宿り

 ◇16番 塀越しに真っ赤な薔薇の華麗なる      下五を詠み変えて
                  読み替えて 
塀越しに真っ赤な薔薇と太陽と

 ◇18番 藁焼きの鰹の列の中にゐる          下五を「中にゐる」と言い切らず「中にゐて」と
                          余韻を残し
                  読み替えて 
藁焼きの鰹の列の中にゐて

 ◇19番 夕暮れの植田に一羽鷺たてり         中七、下五を詠み変えて
                  読み替えて 
夕暮れの植田に残る鷺一羽

 ◇20番 立夏にゆきかう人もクールビズ        リズム感
                  読み替えて 
夏立つやホテル役所もクールビズ
 ◇21番 野辺に咲く一本桜吾が師なり         下五を詠み変えて
                  読み替えて 
人生と重なる野辺の桜かな
 ◇22番 封を切り新茶の香り命のび          下五を詠み変えて
                  読み替えて 
封を切り新茶の香り君がいて
 ◇23番 立ち止まりそら見上げたり揚雲雀      「揚げ雲雀」だから空を見上げなくても
                  読み替えて 
揚げ雲雀お手々つないで畦の道
 ◇24番 扇風機首振りはじむ軽やかに         上五と下五を入れ替えて名詞止めに
                  読み替えて 
軽やかに首振り始はじむ扇風機
 ◇25番 稚鮎の放流年長組の青帽子           中七の助詞を変えて年少組も居る事を
                  読み替えて 
稚鮎の放流年長組は青帽子
 ◇26番  城山の井戸の暗闇青葉闇           「闇」「闇」が続くので季語を変えて
                  読み替えて 
城山の井戸の暗闇青時雨
 ◇27番 青葉時雨や青公衆に雨宿り          「青公衆」ちょっと判断がしにくい
                  読み替えて 
驟雨きて電話ボックス雨宿り
   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。