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平成 30年 7月 1日~平成 30年 7月20日 投句分
互 選 句
紫陽花
番 号        入 選 15 句  俳 号
22 ぐずる子に麦わら帽子親心
病棟の玻璃に映たる楠若葉
露天湯に仄かに匂う蚊遣豚 哲 朗
甲子園球児の叫び酷暑かな 石の花
夏奄美浅瀬ひく牛菊次郎 はなぶさ 
11 野球観戦妻に団扇の風貰ふ 高 越
13 被災地に追い打ち如く猛暑なり 菜の花
21 屋久島の千年杉に風光る はなぶさ
23 星流る亡夫(つま)に聞きたきこと数多 媛 香
24 風に揺れ吾も揺れをり小判草 べいこう
佛の間を今通り抜け風涼し 媛 香
10 大輪の白き夕顔優雅なり 菜の花
14 まほろばの神居座す旅ブナの森 はなぶさ
15 コスモスや彩とりどりに風興し 媛 香
夏場所の休場多し怪我多し 石の花
最終更新日時 H.30. 6.27 PM12:00
 紫 陽 花 の コメント
   今年の夏は想定外ですね。
   豪雨災害のあとは猛暑なんとたまらないですね。
     被災された方にお見舞申し上げます。
     この猛暑にも負けずおおいに発句を楽しみましょう。  
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな読みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
12 百歳の母の朗吟青簾 投票 4 票 べいこう
20 炎天下廃材せいりボランティア 投票 4 票 石の花
合歓の花夕べにぴたり葉を閉じぬ 投票 3 票 高 越
16 岩堰の水音激し梅雨出水 投票 3 票 哲 朗 
18 豪雨去り泥と汗との被災地よ 投票 3 票 菜の花
第 163 回 披 講
7月 の コ メ ン ト 解 説
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     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 情景をしっかり[映像化]する
      ありふれた表現は避ける。
     17音には1つのポイントにする
      中七は字余りにしない 
      情景を鮮やかに
      助詞一つでオリジナリティー
      「も」は重ねて使うと効果的。
      説明的な表現を避ける
      語順を効果的に
      表現は、具体的に
      理屈より映像を
       語順だけで味が変わる 
       原因から結果の表現は避ける 
       季語を比喩に使うのは効果が薄れる 
      切れを有効的に使用する。
      言葉のイメージは時代により変化する。
      虚構には映像を補足する。
夏井いつき の 俳句プレバトより   
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 ◇ 1番 病棟の玻璃に映えたる楠若葉        類句先月にあり。
                  先月句    
病棟の玻璃に映える楠若葉
 ◇ 3番 露天湯に仄かに匂う蚊遣豚         季なし「蚊遣豚」は名詞です。
                  読み替えて 
露天湯に蚊遣の匂い湯の匂い
 ◇ 4番 佛の間を今通り抜け風涼し          「今」をのけて
                  読み替えて 
佛の間通り抜け来し風涼し
 ◇ 6番 つる巻いて風雨に余裕凌霄花         「余裕」を「耐えし」に読み替えて
                  読み替えて 
蔓巻いて風雨に耐えし凌霄花
 ◇ 7番 甲子園球児の叫び酷暑かな         3段切れ?
                  読み替えて 甲子園目指す球児にこの酷暑
 ◇ 8番 夏奄美浅瀬ひく牛菊次郎           「夏奄美」は季語ではない。
                  読み替えて 
夏の由布島瀬を引く牛の菊次郎
 ◇ 9番 きのう一匹きょうは無数の蝉の声     こんな読み方も。昨日はふょうの言葉。
                  読み替えて 
一匹が今日は百匹蝉の声
 ◇10番 大輪の白き夕顔優雅なり           情景が不足のようです。
                  読み替えて 
大輪の夕顔白し暮れなずむ
 ◇13番 被災地に追い打ち如く猛暑なり       比喩「如く」を変えて。
                  読み替えて 
被災地に追い打ち掛ける猛暑かな
 ◇15番 コスモスや彩とりどりに風興し      具体的に表現を変えて
                  読み替えて コスモスや赤白黄が風に揺れ
                  読み替えて 
色数多のコスモス風に遊びをり
 ◇18番 豪雨去り泥と汗との被災地よ          俳句のリズムで
                  読み替えて 
被災地の掻き出す泥や汗みどろ
 ◇19番 石鎚の直近見えて梅雨晴れ間         「直近」を詠み替えて
                読み替えて 
石鎚山(いしづち)の真近に見える梅雨晴間
 ◇20番 炎天下廃材せいりボランティア         字余りになりますが
                  読み替えて 
災害復旧炎昼のボランティア
 ◇21番 屋久島の千年杉に風光る              説明文を避ける「風光る」は春の季語
                  読み替えて 
屋久島の千年杉や風光る
 ◇24番 風に揺れ吾も揺れをり小判草          中七を小判草に集中
                  読み替えて 
風に揺れ小()さき音せり小判草
   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。