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平成 30年 8月 1日~平成 30年 8月20日 投句分
互 選 句
紫陽花
8 月 の コ メ ン ト 解 説
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     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 情景をしっかり[映像化]する
      ありふれた表現は避ける。
     17音には1つのポイントにする
      中七は字余りにしない 
      情景を鮮やかに
      助詞一つでオリジナリティー
      「も」は重ねて使うと効果的。
      説明的な表現を避ける
      語順を効果的に
      表現は、具体的に
      理屈より映像を
       語順だけで味が変わる 
       原因から結果の表現は避ける 
       季語を比喩に使うのは効果が薄れる 
      切れを有効的に使用する。
      言葉のイメージは時代により変化する。
      虚構には映像を補足する。
夏井いつき の 俳句プレバトより   
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         ちょっと感じたままに
  
注 1 上五の切れ字「や」の使用時に中七・下五で上五のことを説明または近
    い言葉で詠まない
          (切れが弱くなり切れ字を使う意味がなくなる)
注 2 季語の漢字を正しく書くこと。帰省氏⇒帰省子 片影⇒片陰
       ◇◇◇投句前にもう一度歳時記で確認をしましょう◇◇◇
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 ◇ 1番 秋蝶やひらひら句碑の草の中      後半が分かりにくい
                  詠み替えて 
秋蝶や草の中なる子規の句碑
 ◇ 5番 帰省氏の先ず仏壇の前に座す        前段注2参照
                  詠み替えて 
帰省子の先ず仏壇の前に座す
 ◇ 6番 青田に源氏平家のほたる舞う        季重なり「青田」「ほたる」ともに夏の季語
                  詠み替えて 
加茂川に源氏平家のほたる舞ふ
 ◇ 7番 昨夜雨外に出づれば風は秋         「昨夜雨」は苦しいので「夜来の雨」に変えて
                  詠み替えて 夜来の雨も上がりて外は秋の風
 ◇ 9番 友訪ね癒しの言葉処暑の風        作為がよく分かりません。的を絞っては?
                  詠み替えて 
友見舞い癒やしの言葉処暑の風  
 ◇11番 天上に海面に見る大花火           情景が不足のようです。
                  詠み替えて 
職退きて遠くなる友桐の花
 ◇12番 日々猛暑子供のはしゃぐ声もなく     少し言葉を入れ替えてみました。。
                  詠み替えて
猛暑の日々子供のはしゃぐ声のなく
 ◇13番 苧殻焚きお帰りなさい我が家へと       俳句の調子に詠み変えて。
                  詠み替えて 
被災地に追い打ち掛ける猛暑かな
 ◇14番 出目金が不意に近寄る夜店かな      季重なり「出目金」「夜店」ともに夏の季語。
                  詠み替えて 
網沈め出目金追ひし姉妹かな
 ◇16番 尾瀬うねり澄みし小川に鮎が飛び     多くのことを詠み過ぎ。的を絞ってみては
                  詠み替えて 
小川澄み鮎の遡上を
 ◇17番 送り火や燃え尽きるまで佇みて       注 1参照 燃え尽きてしまいましたが、
                  詠み替えて 
燃え尽きて辺り静まる魂送
 ◇18番 盆がきて里に集いし家族づれ         俳句のリズムで
                  詠み替えて 
故郷に家族集いし盆休み
 ◇20番 100回目記念の野球汗涙           三段切れを解消して
                  詠み替えて 
100回目の記念の野球汗みどろ
 ◇21番 盆休み遠くの子らも帰りくる         「盆休み」だから「帰り来る」を略して 
                  詠み替えて 
盆休みの子等遠くから近くから
 ◇22番 会い見ても変わらぬ友よ夏木立      作意がよく分かりませんので勝手に想像して。
                  詠み替えて 
久しぶりの友の若さよ夏館
 ◇23番 盆供養曾孫チョコツト手を合わす     片仮名の「チョコット」は平仮名で。
                外来語や固有名詞等を除き普通は平仮名を使うと聞いています
 ◇24番 片影を探しながらの散歩道           注 2参照
                  詠み替えて 
片蔭を探しながらの散歩道
   以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。

最終更新日時 H.30. 6.27 PM12:00
番 号        入 選 15 句  俳 号
10 天上に海面に見る大花火 高 越
4 出目金が不意に近寄る夜店かな べいこう
15 阿波っ子の踊る阿呆と市の阿呆 高 越
16 尾瀬うねり澄みし小川に鮎が飛び はなぶさ
17 送り火や燃え尽きるまで佇みて 媛 香 
秋蝶やひらひら句碑の草の中 石の花
昨夜雨外に出づれば風は秋 媛 香
11 職退きて友の声消ゆ桐の花 べいこう
23 盆供養曾孫チョコツト手を合わす 菜の花
24 片影を探しながらの散歩道
古里や母の初盆しめやかに 浩 風
青田に源氏平家のほたる舞う はなぶさ
青春を負けじ魂燃やす夏 はなぶさ
18 盆がきて里に集いし家族づれ 石の花
22 夏場所の休場多し怪我多し べいこう
 紫 陽 花 の コメント
 今年は台風の数が例年になく多く発生しているようですね。
 お陰様で朝夕多少涼しく過ごしやすくなりました。
   でも、災害には困りものですね。被災しないように注意しましょう
   季節は秋です、おおいに発句を楽しみましょう。  
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
盆休み子に告ぐることあまたにて 投票 4 票 浩 風
12 日々猛暑子供のはしゃぐ声もなく 投票 4 票 菜の花
19 秋天へ煙まっすぐ紙の町 投票 4 票 高 越
病み上がり孫に引かれて墓参り 投票 3 票  
帰省氏の先ず仏壇の前に座す 投票 3 票
第 164 回 披 講