9 月 の コ メ ン ト 解 説 | |
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①[季語は主役に]俳句の基本 | |
②[説明の言葉]を避ける | |
③[言葉の無駄遣い]をしない | |
④ 情景をしっかり[映像化]する | |
⑤ ありふれた表現は避ける。 | |
⑥ 17音には1つのポイントにする | |
⑦ 中七は字余りにしない | |
⑧ 情景を鮮やかに | |
⑨ 助詞一つでオリジナリティー | |
⑩ 「も」は重ねて使うと効果的。 | |
⑪ 説明的な表現を避ける | |
⑫ 語順を効果的に | |
⑬ 表現は、具体的に | |
⑭ 理屈より映像を | |
⑮ 語順だけで味が変わる | |
⑯ 原因から結果の表現は避ける | |
⑰ 季語を比喩に使うのは効果が薄れる | |
⑱ 切れを有効的に使用する。 | |
⑲ 言葉のイメージは時代により変化する。 | |
⑳ 虚構には映像を補足する。 | |
夏井いつき の 俳句プレバトより | |
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ちょっと感じたままに | |
注 1 上五の切れ字「や」の使用時に中七・下五で上五のことを説明または近 い言葉で詠まない |
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(切れが弱くなり切れ字を使う意味がなくなる) | |
注 2 季語の漢字を正しく書くこと。帰省氏⇒帰省子 片影⇒片陰 | |
◇◇◇投句前にもう一度歳時記で確認をしましょう◇◇◇ | |
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◇ 2番 | 恩は石碑救うは水に時の人 季なし。句の意味が解りにくいです |
◇ 3番 | 感謝なり災害もなく稲穂揺 感謝と言わずに稲穂を見てその気持ちが 湧いて来る様に思う 読替えて 被火無く今日を迎えし稲穂かな |
◇ 5番 | 老人会コスモスの中笑い声 コスモス畑で写真を撮る風景を想像しました。 読替えて 老人クラブの並ぶ笑顔や秋桜 |
◇ 6番 | 月光の差し込む部屋や吾れ独り 「吾れ」は「吾」でよい 読替えて 月光の差し込む部屋や吾独り |
◇ 7番 | 握手して眠りの母に夜半の月 助詞の「に」は説明的 読替えて 手をつなぎ眠りぬ母や夜半の秋 |
◇ 9番 | 癒されし真っ赤に咲くや彼岸花 「真っ赤」と「彼岸花」があれば「咲く」不要 読替えて 彼岸花真っ赤に心癒されり |
◇10番 | 病み上がり笑顔一杯敬老会 季なし。「敬老会」は季語ではない 読替えて 病み上がり敬老の日や笑顔見え |
◇11番 | 日暮れば蝙蝠車庫の屋根に群れ 説明的 助詞を替えて 読替えて 日暮れて蝙蝠車庫の屋根に群れ |
◇12番 | 一対の燈籠静か夕暮れに 夕暮れなので燈籠に火を灯しました。 読替えて 夕暮れて対の燈籠ほの明かり |
◇16番 | 被災地にひまわりの群先駆けて 「ひまわり」は夏の季語、句の意味解かりにくい 読替えて 被災地にコスモス寂し荒れ畑地 |
◇17番 | 離陸機の位置確認や秋の風 飛行機だから季語を「秋の空」に変え、「や」 切れを止めて一物仕立てにして 読替えて 離陸機の影追いかける秋の風 |
◇20番 | 百歳に挑みし母の夏厳し 「夏厳し」を秋の季語「残暑」と現在形に 読替えて 百歳に挑みぬ母の残暑かな |
◇23番 | 白血球多しと言はるそぞろ寒 季検査名を言って結果が悪いそう 読替えて 血液検査の説明聞くや流れ星 |
◇24番 | 雉子番何処から飛来草むらに 「飛来」は不要かも 読替えて 草むらで飛び出す雉を見張りする |
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・ ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して 皆さんに紹介します。 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp TVの俳句バトル・俳句さく咲くなど結構参考になります。 |
紫 陽 花 の コメント | |
今年は台風の数が例年になく多く発生しているようですね。![]() |
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お陰様で朝夕多少涼しく過ごしやすくなりました。 | |
でも、災害には困りものですね。被災しないように注意しましょう | |
季節は秋です、おおいに発句を楽しみましょう。 | |
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた | |
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句 | |
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して | |
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 | |
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた | |
ときに鑑賞して下さい。 | |
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ことばについて 01 (オノマトペ)について | |
ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について | |
「俳句の形と切れ」について再考 | |
「俳句の字あまり」について再考 | |
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の | |
後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。 | |
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皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。 (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。 |
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従って以前のように入選句として啓上することに致します。 | |
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番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
6 | 月光の差し込む部屋や吾れ独り | 投票 5 票 | 媛 香 |
7 | 握手して眠りの母に夜半の月 | 投票 4 票 | べいこう |
3 | 感謝なり災害もなく稲穂揺れ | 投票 3 票 | 菜の花 |
19 | 嵐去り跡形もなしみかん山 | 投票 3 票 | はなぶさ |
1 | 畦道に列なして咲く彼岸花 | 投票 3 票 | 浩 風 |
番 号 | 入 選 15 句 | 俳 号 |
5 | 老人会コスモスの中笑い声 | 扇 |
13 | 突然に高熱出づる秋の風邪 | 浩 風 |
15 | 今昔を行き来す母の夜長かな | べいこう |
16 | 被災地にひまわりの群先駆けて | はなぶさ |
18 | 同じ事返し問ふ母ちちろ鳴く | 高 越 |
20 | 百歳に挑みし母の夏厳し | べいこう |
21 | 衣被(きぬかつぎ)農家の叔母の便り添へ | 高 越 |
22 | 列島を地震台風次々と | 菜の花 |
4 | 野分け来て鷺羽吹かれ岩の角 | 石の花 |
2 | 恩は石碑救うは水に時の人 | はなぶさ |
8 | 颱風のそれて買い出し気が弾む | 石の花 |
9 | 癒されし真っ赤に咲くや彼岸花 | 菜の花 |
12 | 一対の燈籠静か夕暮れに | 石の花 |
14 | 朝霧や景観穢(けが)す鉄の塔 | 高 越 |
17 | 離陸機の位置確認や秋の風 | 扇 |