戻る
番 号            特 選 5 句 俳 号
本堂の甍(いらか)輝く今朝の霜 投票 5 票 高 越
10 節分や大声あげて福を呼び 投票 4 票 媛 香
17 暖冬に金の成る木も満開に 投票 4 票 菜の花
水仙花帰港の汽笛聞こゆ丘 投票 3 票 高 越
バスの中マスク姿の向かい合い 投票 3 票
令和 2年 2月 1日~令和 2年 2月20日 投句分
番 号            特 選 5 句 俳 号
本堂の甍(いらか)輝く今朝の霜 投票 5 票 高 越
10 節分や大声あげて福を呼び 投票 4 票 媛 香
17 暖冬に金の成る木も満開に 投票 4 票 菜の花
水仙花帰港の汽笛聞こゆ丘 投票 3 票 高 越
バスの中マスク姿の向かい合い 投票 3 票
2月 の コ メ ン ト 解 説
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 情景をしっかり[映像化]する
      ありふれた表現は避ける。
     17音には1つのポイントにする
      中七は字余りにしない 
      情景を鮮やかに
      助詞一つでオリジナリティー
      「も」は重ねて使うと効果的。
      説明的な表現を避ける
      語順を効果的に
      表現は、具体的に
      理屈より映像を
       語順だけで味が変わる 
       原因から結果の表現は避ける 
       季語を比喩に使うのは効果が薄れる 
      切れを有効的に使用する。
      言葉のイメージは時代により変化する。
      虚構には映像を補足する。
夏井いつき の 俳句プレバトより   
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
       NEW  ちょっと感じたままに
  
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語と一般的な言葉では送り仮名が異なるので注意(季語は送りかなが付かない場合が多い)。
◆ NHK俳句さくさくでよく言われているのが文語体と「切れ字」。切れ字は強調され句が引きしまる。
◆ 季重なりは無くなったが、五七五のリズムが今一。
◆ 何を言いたいか的を絞って簡潔に書く。 省略を徹底
◆ 何度も詠み返して事の説明になっていないか見直す。(特に助詞の使い方)
  ◆ 一句の中で表現が文語と口語が混在するのは良くない。俳句大会等では一般的
  に文語が使われる。口語でも可能。NHK俳句作さくでは文語体を勧めている。
◆ 心(淋しい、悲しい、うれしい、美しいなど)は言わないで別の表現で分からせる。
 紫 陽 花 の コメント
   今年は暖冬と言いながらここ2・3日は寒波の来襲で本県も久しく白い物を見ました。
    これもまた景観の糧としておおいに楽しみましょう。
     寒暖の差が激しいことに気をつけて健康には十分対処して下さい。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
  ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
紫陽花
第 182 回 披 講
最終更新日時 R 2. 2.27 PM 12. 0
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
若草句会 掲示板
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 
R1.12.5
媛 香

コメント
紫陽花の
コメントに
ついて
皆さんの選評に接しとても良い勉強をさせて頂いております。
それぞれの受け止め方の違いもあって良いですね。これからの句作りが楽しくなりますね。
    
☆紫陽花のコメントに
手直しでチョット変えるだけで良い句になったりしてとても次の作句の手助けになって居ます。
参考にさせて頂きます。
ただ季重も良い場合もあるのでは無いかと思います。
引っ張り合わなければと思うのですが如何でしょうか?
ご伝授下さい。
                       
    読者から以下のようなコメントと感想・意見が届きました。
R2.2.27
◆ 1月の「菜の花」さんの句「曾孫等と正月祝う幸せや」について
コメント  「幸せと言わなくても上五、中七で分かるので
  敢えて幸せと言わなくてもいい」とコメントがありましが
   今、読み直して感じたのは、作者は幸せだー!と言いたくて
  最後に「や」の切れ字を入れたのではないかと思います。
  であれば、切れ字「や」は普通最後には入れないので
 「曾孫等と正月祝う至福かな」と、
 最高の幸せ=「至福」を使い「かな」で強調しては如何でしょうか?
   
 

    俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

季重なり」については

  媛香さんのおっしゃるとおりと思います

  1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

  場合はやむ得ませんよね。

テレビの選者や句会の指導者が言うのは

  俳句は17文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

    「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

入門書にありました。

   でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
◇ 1番 節分や豆まき終えし恵方巻き
コメント ※季重り「節分」冬・「豆まき」冬
 お店の宣伝に使えそうですね。詠む項目が多過ぎるのと
 取り合わせの句で節分と豆まき、恵方巻きが近すぎる。
詠替えて ※打豆の瓦の町に鬼は内 (一物仕立てなら可)
◇ 2番 水仙花帰港の汽笛聞こゆ丘
コメント ※伊予灘を見下ろす双海の丘の水仙畑の景が見えます。
詠替えて ※水仙花帰港の汽笛聞く丘に
◇ 3番 凩や屋根吹き飛ばし小石舞う
コメント ※「や」で切る取り合わせの句は上五の季語を中七、下五
 で説明せずに季語とあまり関係の無い事を詠みます。 
 一物仕立ての句なら可。 「凩」は冬の季語
詠替えて ※凩や園児迎えのバスを待つ(重見典子 2/24新聞)
 春疾風屋根も吹き飛び小石舞ひ (一物仕立てなら可)
◇ 4番 初春の冷月にして衿正し
コメント ※季節感が重複しているよう。 「冷月」万事なすのによい月。 
  「冷月」目出度い月または陰暦2月の異称。
詠替えて ※初春や神に向かいて襟正し
◇ 5番 あおと無く2月のネオン雨に濡れ
コメント ※句意が不明。
コメント解説   「あおと」=「あのと」=足音(広辞苑)
 2月のネオン? 独断で句意を想像すると…
 ~音も無く静かに降る二月の雨にネオンも濡れている….
詠替えて ※足音(あのと)無き二月の雨にネオン濡れ
  (この場合は特殊な読み方なので仮名を入れました)
◇ 6番 冬草や日当たり受けて青さ増し
コメント ※「や」で切る取り合わせの句は上五の季語を中七、下五
 で説明せずに季語とあまり関係の無い事を詠みます。
 「日当たり受けて」の表現は??。「日当り」は日を受けて
 いる場所を指すので「日を受けて」、「日当りの」等へ
詠替えて ※日当たりの冬草早も青さ増し
◇ 7番 本堂の甍(いらか)輝く今朝の霜
コメント ※甍とは屋根の棟瓦の事です。
 ~誤字と振り仮名について~
先日の松山市民俳句大会の講評で特別な場合以外は振
り仮名は付けない。全ての漢字に仮名を付けた人が居た。
折角良い句でも誤字があれば選外。振り仮名も不要。選
者や披講の人は知識ありと見て。振り仮名が要る程の難
字は使わない方が良いとの事。特別な地名、名前は別。
  ~日頃から誤字や送り仮名にも気を付けましょう!~ 
詠替えて ※本堂の甍輝く霜の朝
◇ 8番 バレンタインタピオカ食ってごまかして
コメント ※句意が不明。「バレンタイン」だけでは季語でない。
 季語は「バレンタインデー」、「バレンタインの日」
詠替えて
◇ 9番 バスの中マスク姿の向かい合い
コメント ※新コロナウィルスが流行中です。 同じ意味ですが、
詠替えて ※バス中の乗客は皆マスクして
 バスの中並み居る人は皆マスク
◇10番 節分や大声あげて福を呼び
コメント
詠替えて
◇11番 初日の出無垢な瞳の子もみつめ
コメント ※言葉の順を入れ替えて「かな」で無垢な瞳を強調すると
詠替えて ※初日の出見つめる無垢な瞳かな
◇12番 椿さん祭りと共に春を連れ
コメント ※季重ね「祭」夏・「春」春。 
 「椿さん」では他県の人は意味が通じないかも知れないが
詠替えて ※うるう年伊予に春呼ぶ椿さん
◇13番 椿さん屋台に並ぶ熊手かな
コメント ※「熊手」11月の酉の市に売られる縁起物で冬の季語。
 椿さんでも売っているから、愛媛では春の季語として??
詠替えて ※参道の露店に並ぶ熊手かな
◇14番 紅梅やクシャミ一声腰痛し
コメント ※「紅梅」(春) 「くしやみ」(冬)季重なりだが紅梅が主の季語で可。
 「くしゃみ」は外来語でもないので漢字か平仮名で
詠替えて ※紅梅やくしゃみ一声腰に来て (漢字が出なかった)
◇15番 春一番二番三番ペダル漕ぐ
コメント
詠替えて
◇16番 熊手売る巫女も年ごろ頬に紅
コメント
詠替えて
◇17番 暖冬に金の成る木も満開に
コメント ※「金のなる木」「縁紅弁慶」”ふちべにべんけい”の略称
詠替えて ※?
◇18番 シラネ咲きスヤスヤ眠る子猫かな
コメント ※シラネとは地下茎または茎の白いところ
  花を咲かすのは「白根葵」であります。
  俳句で片仮名を使う時
  の注意点を再考して下さい。  「すやすや」=「眠る」
詠替えて ※子猫すやすや山野草咲く部屋に
◇19番 成人式祝うじじばば鶴と亀
コメント ※季重り「成人式」新年 「鶴」冬  作為が不明
詠替えて
◇20番 節分豆大声あげて一人撒く
コメント
詠替えて
◇21番 初雪や四国山脈総化粧
コメント ※初雪と中七、下五が近すぎなので、「や」で切らず一物
 仕立てで詠むと
詠替えて ※初雪に四国の山も薄化粧 / 初雪に四国の山も化粧して
コメント ※取り合わせにするなら、初雪とあまり関係ない事を詠む
詠替えて ※初雪や石鎚山を機上より   暗に雪の石鎚の期待感)
 初雪や最終バスで神戸まで  (暗にバスが遅れる不安)



    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
送ってください。本ページに即反映いたします。