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令和 2年 4月 1日~令和 2年 4月20日 投句分
番 号 入 選 10 句        俳 号
19 竹の子の山遠からじ気合入れ はなぶさ
傘持たず買い物行けば春雨に 石の花
不要不急に再度出番の春炬燵 高 越
かたくりの花に十色の息吹きて べいこう
楓なる芽吹きの大樹下歩む 浩 風
青鷺の電線にいてグゥワァ~と啼く  媛 香
11 花便りコロナニュースに気奪われ 菜の花
17 花筏そよ風に揺れ寄り添える 石の花
18 ファゴットの少女の音色春の路地 べいこう
20 山吹の風にゆらるる散歩道 浩 風
21 大山寺瀬戸果ミカンでお接待
16 春月やコロナを見付け退治して 菜の花
10 トントンと桜と杖のハーモニー
紫陽花
互 選 句
第 184 回 披 講
番 号            特 選 5 句 俳 号
23 遠山のぽっかり白き夕桜 投票 4 票 媛 香
シンビジューム米壽祝いに春来たる 投票 3 票 石の花
12 風吹けば川面に浮かぶ花筏 投票 3 票 媛 香
13 好天に桜満開人まばら 投票 3 票 菜の花
15 コロナ疲れ癒し寺訪ふ藤の花 投票 3 票 高 越
最終更新日時 R 2. 4.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の猛威すさまじいものがあります。日本も全国に緊急事態宣言を出しました。
    全てのイベント等中止になりました。毎日自宅謹慎の状態です。運動不足も含めて、身体が
    なまってしまって、参っております。このオンライン句会が何よりのよりどころです。
    予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 
R1.12.5
媛 香

コメント
紫陽花の
コメントに
ついて
皆さんの選評に接しとても良い勉強をさせて頂いております。
それぞれの受け止め方の違いもあって良いですね。これからの句作りが楽しくなりますね。
    
☆紫陽花のコメントに
手直しでチョット変えるだけで良い句になったりしてとても次の作句の手助けになって居ます。
参考にさせて頂きます。
ただ季重も良い場合もあるのでは無いかと思います。
引っ張り合わなければと思うのですが如何でしょうか?
ご伝授下さい。
                       
    読者から以下のようなコメントと感想・意見が届きました。
R2.2.27
◆ 1月の「菜の花」さんの句「曾孫等と正月祝う幸せや」について
コメント  「幸せと言わなくても上五、中七で分かるので
  敢えて幸せと言わなくてもいい」とコメントがありましが
   今、読み直して感じたのは、作者は幸せだー!と言いたくて
  最後に「や」の切れ字を入れたのではないかと思います。
  であれば、切れ字「や」は普通最後には入れないので
 「曾孫等と正月祝う至福かな」と、
 最高の幸せ=「至福」を使い「かな」で強調しては如何でしょうか?
   
 

    俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

季重なり」については

  媛香さんのおっしゃるとおりと思います

  1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

  場合はやむ得ませんよね。

テレビの選者や句会の指導者が言うのは

  俳句は17文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

    「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

入門書にありました。

   でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
◇ 1番 晴天の花まんかいの人のばら
コメント ※13番の句に類似。今年は全国民が見る風景です。
詠替えて ※桜花爛漫ウィルス恐れ人疎ら
◇ 2番 不要不急に再度出番の春炬燵
コメント ※コロナ蔓延で外出が出来ない、季節外れの雪も。
詠替えて ※不要不急や籠る翁の春炬燵
※窓開けて籠る二人の春炬燵
◇ 3番 若葉先小雀寄集いついばみて
コメント ※小雀=>子雀 季重なり 若葉(夏)子雀、雀の子(春)
詠替えて ※子雀の揃い啄む親の真似
※親真似て葉先啄む雀の子
◇ 4番 傘持たず買い物行けば春雨に
コメント ※困りましたね、予報で雨は降らん言うてたのに!
 「春雨じゃ濡れて行こう」と言われます。
詠替えて ※店出るや予想外れて春の雨
※レジ済ませ出るや春雨傘は無し
◇ 5番 かたくりの花に十色の息吹きて
コメント ※(片栗の花:かたかごの花)は密やかながら艶やかな花
 この句を「片栗の花に10人が入れ替わり近づき眺めた」と読
 みましたが合ってますか?作者さん句の意味を教えて下さい 
例 句 かたかごの花やうなじを細うして  (山上樹実雄 作)
詠替えて ※片栗の花十色の見方十人に
◇ 6番 楓なる芽吹きの大樹下歩む
コメント ※早春の楓の芽は鮮紅色で趣がありますね
詠替えて ※歩のゆるむ楓芽吹きの大樹下
◇ 7番 春日燈籠桜蕊降る神の庭
コメント ※神苑の燈籠に赤い桜蕊が落ちて来たのでしょうね
詠替えて
◇ 8番 青鷺の電線にいてグゥワァ~と啼く 
コメント ※あの鳥の鳴き声は不気味で余り良くないですね
例 句 青鷺の草の深さをしのびあし   (小島千楽子 作)
◇ 9番 シンビジューム米壽祝いに春来たる
コメント ※米寿祝を貰ったのか差し上げたのかを明確に
お答え ※データ通信部から米寿祝いに大きな鉢植えを記念に戴きましたが
 うまく詠めませんでした。
コメント ※季語「春来たる」の「た」は不要。「シンビジューム」は
  「シンビジウム」が正しいようです。
※中七の「に」は下五につながるので「や」で切り
 季語を独立させる方がいいのでは?
詠替えて ※シンビジウムの米寿祝いや春来る
◇10番 トントンと桜と杖のハーモニー
コメント ※句意が分からないので作者さん教えて下さい
お答え
詠替えて
◇11番 花便りコロナニュースに気奪われ
コメント ※その通りの口語調ですが、語順をかえて
詠替えて ※コロナニュースに影をひそめし花便り
※花便りコロナニュースに埋もれて  
◇12番 風吹けば川面に浮かぶ花筏
コメント ※「吹けば」と仮定でなく現在形がいいのでは
  今日(27日)の愛媛新聞の地域俳壇に
  「たゆたいつついずちゆくらむ花筏」 神野洋子
  がありました。
詠替えて ※風吹いて川面に生まる花筏
◇13番 好天に桜満開人まばら
コメント ※1番の句に類似。今年はみんなが見る景ですね
詠替えて ※コロナ禍に花見る人も無かりけり
◇14番 感染列島散る桜に光明
コメント ※8-6-4破調。作者さん句意を教えて下さい
詠替えて ※ウィルスに脅(おび)ゆ列島桜東風(または春疾風)
◇15番 コロナ疲れ癒し寺訪ふ藤の花
コメント ※大人も子供も自宅に籠り続きでストレスが溜り、息抜きに。
詠替えて ※藤房や籠り疲れて寺訪へば
◇16番 春月やコロナを見付け退治して
コメント ※早く退治して下さい。 お医者さん看護師さんに感謝。
詠替えて ※前線で戦う医事者風光る
◇17番 花筏そよ風に揺れ寄り添える
コメント ※口語調(話し言葉)なので語順をかえて名詞止めにする
詠替えて ※そよ風に揺れて寄り添う花筏
◇18番 ファゴットの少女の音色春の路地
コメント ※現実には路地から音が流れて来たかも知れないが
詠替えて ※少女吹くファゴットの音や春惜しむ
※子等の吹くファゴットの音や山笑う
◇19番 竹の子の山遠からじ気合入れ
コメント ※ 作者さん句意を教えて下さい
詠替えて ※筍掘るや老体に鞭打ちて
◇20番 山吹の風にゆらるる散歩道
コメント ※「ゆらるる」の可否は分からない。「揺れる」の文語は「揺る」
詠替えて ※風に揺る濃山吹の散歩道
◇21番 大山寺瀬戸果ミカンでお接待
コメント ※松山の札所なら 太山寺では? JAでは「せとか」と表示
詠替えて ※お接待のせとか蜜柑や太山寺
※徒遍路伊予のせとかのお接待   (徒遍路=歩き遍路)
◇22番 木洩れ日に佐保姫誘う亡母の顔
コメント ※亡き母を亡母。「はは」と詠むなら「妣」(亡くなった母の事)
詠替えて ※木漏れ日に佐保姫誘ふ妣の顔
◇23番 遠山のぽっかり白き夕桜
コメント ※俳句で吃音「っ」は大文字で書く。  
詠替えて 遠山のぽつかり白き夕桜
◇24番 義安寺のお香にかすむしだれ梅
コメント ※寺ではしだれ梅かも知れぬが今は四月だから桜に替えて
詠替えて ※義安寺のお香にかすむ桜かな



    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
送ってください。本ページに即反映いたします。
 
4月 の コ メ ン ト 解 説
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
     [季語は主役に]俳句の基本
    説明の言葉]を避ける
     言葉の無駄遣い]をしない 
     ④ 情景をしっかり[映像化]する
      ありふれた表現は避ける。
     17音には1つのポイントにする
      中七は字余りにしない 
      情景を鮮やかに
      助詞一つでオリジナリティー
      「も」は重ねて使うと効果的。
      説明的な表現を避ける
      語順を効果的に
      表現は、具体的に
      理屈より映像を
       語順だけで味が変わる 
       原因から結果の表現は避ける 
       季語を比喩に使うのは効果が薄れる 
      切れを有効的に使用する。
      言葉のイメージは時代により変化する。
      虚構には映像を補足する。
夏井いつき の 俳句プレバトより   
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
       NEW  ちょっと感じたままに
  
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語と一般的な言葉では送り仮名が異なるので注意(季語は送りかなが付かない場合が多い)。
◆ NHK俳句さくさくでよく言われているのが文語体と「切れ字」。切れ字は強調され句が引きしまる。
◆ 季重なりは無くなったが、五七五のリズムが今一。
◆ 何を言いたいか的を絞って簡潔に書く。 省略を徹底
◆ 何度も詠み返して事の説明になっていないか見直す。(特に助詞の使い方)
  ◆ 一句の中で表現が文語と口語が混在するのは良くない。俳句大会等では一般的
  に文語が使われる。口語でも可能。NHK俳句作さくでは文語体を勧めている。
◆ 心(淋しい、悲しい、うれしい、美しいなど)は言わないで別の表現で分からせる。