番 号            特 選 5 句 俳 号
紫外線避けて友との日傘(ひからかさ) 投票 4 票 石の花
ままならぬ散歩草引き梅雨長し 投票 4 票 浩 風
10 朝顔や垣に這わして花三つ 投票 4 票 石の花
12 月下美人咲き初むころの茶釜沸き 投票 4 票 べいこう
16 新じゃがを茹でて待ちつつ祖母の里 投票 4 票 はなぶさ
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令和 2年 7月 1日~令和 2年 7月20日 投句分
紫陽花
第 187 回 披 講
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 
 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再読してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり読み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再読されては如何でしょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

      俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

  ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

      俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

      別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

  ● 季重なり」については

      媛香さんのおっしゃるとおりと思います

      1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

      場合はやむ得ませんよね。

      テレビの選者や句会の指導者が言うのは

      俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

      託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

      止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

      「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

      「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

      ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

      入門書にありました。

       でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
◇ 1番 父の日にサイダー抱え娘帰し 
コメント ※季重なり「サイダー」夏 「父の日」夏
 「に」が説明の様になるので「に」=>「の」
詠替えて ※父の日の下戸の父への贈り物
◇ 2番 ふる里の朽ちし犬小屋川蜻蛉
コメント ※取り合わせの句。季語川蜻蛉で場所が想像出来る
詠替えて
◇ 3番 紫外線避けて友との日傘(ひからかさ)
コメント
詠替えて
◇ 4番 コロナ禍よいつまで続く夏最中
コメント ※その通りだが口語の表現。
詠替えて ※コロナ禍の終焉見えぬ夏最中
◇ 5番 赤とんぼ伯父を乘せきし庭一樹
コメント ※「乗せきし」は過去形。句にする時は現在形の方が
 インパクトがある(実際は過去の事でも現在形で詠む)
詠替えて ※伯父と訪ふ苑の大樹や赤とんぼ
◇ 6番 ままならぬ散歩草引き梅雨長し
コメント ※ままならぬ=>儘ならぬ
詠替えて ※儘ならぬ散歩草引き梅雨長し
 長梅雨や散歩草引き儘ならず(切れ字「や」を使用)
◇ 7番 古机の匂袋や亡母想う
コメント ※「匂袋」は夏の季語。亡母を「はは」と読ませるな
 ら「妣」(亡き母のこと)。俳句では喜怒哀楽の感情
 の言葉を直接言わず想像させる言葉で詠む。
詠替えて ※古机匂袋に妣(はは)の残り香 (5-7-7)
◇ 8番 長梅雨に向日葵たえて咲く笑顔
コメント ※比喩に飛ばして笑顔。切字「けり」で強調するなら
詠替えて ※長梅雨に耐へて向日葵咲きにけり
◇ 9番 ガラケー壊れ傘寿のスマホ夏季講座
コメント ※句のリズムを整える。 傘寿と言わずともガラケー
  を使っている事で年輩を想像出来るかも?
詠替えて ※ガラケーの壊れスマホの夏季講座 (5-7-5)
◇10番 朝顔や垣に這わして花三つ
コメント ※切れ字「や」使用時の大原則は「上五を「や」で切
  る場合は、中七、下五で上五の事を言わない」
詠替えて ※朝顔や垣を挟みて立ち話 (取り合わせ)
 垣根に這わす朝顔の花三つ(一物仕立て)7-5-5
◇11番 鯉のぼり遙か彼方の山頂に
コメント ※何となく説明の様に見える。少し踏み込んで
詠替えて ※鯉のぼり山頂の風欲しいまま
  車窓流るる山頂の鯉のぼり (7-5-5)
◇12番 月下美人咲き初むころの茶釜沸き
コメント ※~咲き初むころの茶釜沸き~の繋がりが??
詠替えて ※月下美人茶釜の湯気の静と立ち
 茶釜沸く月下美人の咲き初めて
◇13番 売土地の擦れし文字や月見草
コメント
詠替えて
◇14番 水田を無数の燕嬉々飛ぶや
コメント ※「燕」は春の季語、「子燕・親燕」は夏。夏燕も
詠替えて ※水田を掠めあまたの夏つばめ
◇15番 青葉風ちさき自転車横にねる
コメント ※「ちさき」は「小さき」と書いて「ちさき」とも読む
詠替えて ※青葉風小さき自転車横に寝る
◇16番 新じゃがを茹でて待ちつつ祖母の里
コメント ※通常「待ちつつ」の後は「***する」と続きそうだが?
詠替えて ※新じゃがを茹でて持て成す祖母の里
◇17番 十薬や坪庭に一面十字花
コメント ※季語を説明、10番のコメントを参照。字余り 中九
詠替えて ※十薬の花や祖母呼ぶ孫の声 
  十薬の花夕の狭庭の薄あかり (7-7-5)
◇18番 風薫る明日香の里の石舞台
コメント
詠替えて
◇19番 雨上がり蛙合唱にぎやかに
コメント ※「蛙」は春の季語、「雨蛙」は夏の季語。雨と蛙の
 合唱は付きすぎるので類句が有るかも?
詠替えて ※雨近し葉蔭に聞こゆ雨蛙 / 雨上がり~~
◇20番 梅雨嵐安否気遣う友がいて
コメント ※「梅雨嵐」は季語?=>「梅雨出水」と言う季語有り
詠替えて ※梅雨出水安否気遣う夜の電話(又は「子の電話」)
◇21番 梅雨長しシートの中の槌の音
コメント ※「梅雨長し」で切れがある。上五を「や」で切るなら
詠替えて ※長梅雨やシートの中の槌の音
秀句の条件 ①季語が効いている ②切れがある ③リズムが良い
④説明でなく、想像させる ⑤省略が効いている



    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
送ってください。本ページに即反映いたします。
 
最終更新日時 R 2. 7.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の緊急事態宣言は解除になりましたが恐れていた第二波の感染拡大が
    懸念されておりましたが・・・・・。ばちばち全国に広がってきているようです。
    皆さんも尚一層の用心をされて健康に気をつけてください。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号 入 選 10 句        俳 号
ガラケー壊れ傘寿のスマホ夏季講座 高 越
13 売土地の擦れし文字や月見草 高 越
18 風薫る明日香の里の石舞台 はなぶさ
20 梅雨嵐安否気遣う友がいて 媛 香
父の日にサイダー抱え娘帰し  はなぶさ
ふる里の朽ちし犬小屋川蜻蛉 高 越
コロナ禍よいつまで続く夏最中 媛 香
14 水田を無数の燕嬉々飛ぶや 菜の花
15 青葉風ちさき自転車横にねる 浩 風
21 梅雨長しシートの中の槌の音 浩 風