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令和 2年 8月 1日~令和 2年 8月20日 投句分
紫陽花
第 188 回 披 講
最終更新日時 R 2. 8.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の第2波のピークは過ぎたのではないかと言われていますが、なお感染者の
    数は依然として全国1000人前後発生しています。皆さんも不要な外出を避け万全な対応を
    心がけてください。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
帰れぬと子よりのメール盆近し 投票 5 票 浩 風
早起きの三つつ連なる蝉の殻 投票 4 票 高 越
二人して家族そろわぬ墓参り 投票 4 票 浩 風
14 麦茶くむ座敷に風の吹き抜ける 投票 4 票 石の花
24 満月や愛でて癒され床に就く 投票 4 票 媛 香
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 
 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再読してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり読み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再読されては如何でしょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

      俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

  ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

      俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

      別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

  ● 季重なり」については

      媛香さんのおっしゃるとおりと思います

      1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

      場合はやむ得ませんよね。

      テレビの選者や句会の指導者が言うのは

      俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

      託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

      止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

      「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

      「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

      ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

      入門書にありました。

       でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
◇ 1番 帰れぬと子よりのメール盆近し
コメント ※新型コロナ禍の為に帰れない?
詠替えて ※盆帰省出来ぬ涙の子のメール
◇ 2番 病床に日々変化する紫陽花と
コメント ※病床「に」だから色の変化するの紫陽花がある?
 病状病態が日々変化するのと紫陽花とをかけたのか?
 最後の「と」の後に何が省略されたか? 読みが難解
詠替えて ※日々変わる(  )の容態額の花  (例えば(父))
◇ 3番 夏過ぎて一軒侘しく山奥に
コメント ※「一軒侘しく」が中八。「侘し」と直接言わずに表現
詠替えて ※山奥の終の一軒夏終る / 奥山に残る一軒夏終る
◇ 4番 泡盛に乾杯友と至福の日
コメント ※「泡盛」は夏の季語。 至福を強調して
 「泡盛」に乾杯ではなく「泡盛」で乾杯ですね。
詠替えて ※泡盛で友と乾杯至福かな
◇ 5番 地獄耳無視はこわいぞ生身魂
コメント ※詩情が欲しい
詠替えて
◇ 6番 早起きの三つつ連なる蝉の殻
コメント ※3連の蝉の殻、空蝉の三兄弟?
詠替えて ※朝刊や三兄弟の蝉の殻
◇ 7番 北豪雨南は猛暑長日本
コメント ※「長日本」とはあまり言わないのでは? 日本列島
詠替えて ※豪雨猛暑の日本列島北南 (7-7-5)
◇ 8番 夏の海いつか来た道風の道
コメント ※リズムが良い。 ただ、何処かで聞いた事がある言葉
 秋潮や~/穂薄や~(目前の海山を見て思い出を詠む)
詠替えて ※秋潮や岬へつづく風の道
 穂薄や友と来た道今日の道
◇ 9番 二人して家族そろわぬ墓参り
コメント ※揃わないのはコロナの為?。 「や」「かな」で切れを
詠替えて ※コロナ禍や老いし二人の墓参り
 コロナ禍の家族揃わぬ墓参かな
◇10番 卓球のラリー激しく汗が目に
コメント ※俳句は省略と切れ。省略し読み手に想像させる
詠替えて ※卓球の汗が目に入るラリーかな
 汗が目に流れる程にラリーかな
◇11番 石鎚山(いしづち)の雲ひとつ無き夕焼空
コメント ※雲が有ればもっと焼けたかも? 夕焼雲(ゆやけぐも)
詠替えて ※石鎚山(いしづち)の焼けをり西に夕焼雲
◇12番 急坂にもくしてばかり雲の峰
コメント
詠替えて
◇13番 旅たちて恩師帰らぬ梅雨最中
コメント ※「旅立ち」だから「帰らぬ」は不要かも?
  内容が暗い場合には暗くない季語と合わせる
詠替えて ※旅立ちの恩師のけむり梅雨晴間
◇14番 麦茶くむ座敷に風の吹き抜ける
コメント ※「くむ」「ぬける」ともに終止形なので最後には余韻を
詠替えて ※麦茶汲む座敷に風の吹き抜けて
◇15番 ほたる火やがき大将をかの地へと
コメント ※?
詠替えて
◇16番 扇風機あちらこちらで一人舞い
コメント ※電気店の店頭に並ぶ景が、、、ひとり回わっている
詠替えて ※扇風機あちらこちらで首を振り
◇17番 名山や正面にあり月白し
コメント ※上五切字「や」の使い方(上五を中7下5で修飾しない)
  この場合は切らずに一物仕立てにすると
詠替えて ※名山の真面(まとも)にありて月白し
◇18番 うすもののスパンコールの少女かな
コメント ※「羅(うすもの)」は夏の季語
詠替えて
◇19番 隣家のプールで遊ぶはしゃぎ声
コメント ※字足らず16文字。5-7-5でリズム感を
詠替えて ※隣家よりプール遊びのはしゃぎ声
◇20番 コロナ禍でリモート集ふ俳句読み
コメント ※季語が無い。「集ふ俳句読み」=「句会」
詠替えて ※リモート句会続くコロナ禍夏終る
◇21番 日に猛暑負けじとコロナはびこるや
コメント ※?
詠替えて
◇22番 をちこちに水湧く町や雲の峰
コメント ※「雲の峰」は積乱雲、入道雲で夏の季語
詠替えて ※なし
◇23番 炎天下クラブ選択没入する
コメント ※炎天下にクラブ選択してゴルフに没頭するとの句意?
 項目が多いので的を選択して詠む
詠替えて ※休日のゴルフ三昧炎天下
 愛用のクラブで競ふ炎暑かな
◇24番 満月や愛でて癒され床に就く
コメント ※中下が季語と近いので一物仕立てで。
  満月を愛でると癒されるので「癒され」は不要かも?
詠替えて ※満月を畳に愛でて臥床かな
  肘ついて満月愛でて臥床かな
秀句の条件 ①季語が効いている ②切れがある ③リズムが良い
④説明でなく、想像させる ⑤省略が効いている



    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
送ってください。本ページに即反映いたします。
 
番 号 入 選 13 句        俳 号
10 卓球のラリー激しく汗が目に 石の花
11 石鎚山(いしづち)の雲ひとつ無き夕焼空 高 越
泡盛に乾杯友と至福の日 はなぶさ
12 急坂にもくしてばかり雲の峰
15 ほたる火やがき大将をかの地へと べいこう
17 名山や正面にあり月白し 媛 香
18 うすもののスパンコールの少女かな べいこう
20 コロナ禍でリモート集ふ俳句読み はなぶさ
22 をちこちに水湧く町や雲の峰 高 越
病床に日々変化する紫陽花と
夏過ぎて一軒侘しく山奥に 石の花
地獄耳無視はこわいぞ生身魂 べいこう
北豪雨南は猛暑長日本 菜の花