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令和 2年10月 1日~令和 2年10月20日 投句分
紫陽花
番 号            特 選 5 句 俳 号
12 木漏れ日の庭の小椅子に小鳥来る 投票 5 票 べいこう
秋茜わらべの走る池ノ端 投票 4 票 石の花
10 苔むせる庭にこぼるる萩の花 投票 4 票 はなぶさ
11 空高く銀杏並木の見事なり 投票 4 票 菜の花
20 暮れ泥む峡の段畑蕎麦の花 投票 3 票 高 越
第 190 回 披 講
最終更新日時 R 2.10.27 PM 12. 0
番 号 入 選 13 句        俳 号
高齢の素振りしている秋の土手
天高し友と集いてバーベキュー 石の花
22 遠き日を思う瞳に落ち葉舞う
千枚の棚田黄金の風渡る はなぶさ
住み込みのちちろか声が厨から 高 越
二人旅昔懐かし京の秋 媛 香
晩秋の風をひと呑み社の樹 べいこう
14 名月や膝枕無く肘布団 高 越
15 杖を突きやっと歩けて満月見
23 いにしえの趣きひたる衣紋竹 べいこう
16 爽やかやバイク飛ばして満喫す 石の花
17 さんま焼く高き小膳味わえり はなぶさ
19 黄金の敷くや絨毯実る秋 菜の花
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の蔓延が落ち着いていると言うことで、GOTOなにやらと開放的なイベントが
    目白押しに・・・・・、特にそれらとの接触を避け感染に注意しましょう。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 
 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再読してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり読み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再読されては如何でしょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

      俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

  ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

      俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

      別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

  ● 季重なり」については

      媛香さんのおっしゃるとおりと思います

      1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

      場合はやむ得ませんよね。

      テレビの選者や句会の指導者が言うのは

      俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

      託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

      止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

      「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

      「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

      ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

      入門書にありました。

       でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

    番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
    ◇ 1番 秋茜わらべの走る池ノ端
コメント ※「池ノ端」 「ノ」にしたのは?
 回 答  補助的な意味で(ノ)にしましたが、やはり俳句では(の)が正しいですかね。
詠替えて 秋茜わらべの走る池の端
    ◇ 2番 千枚の棚田黄金の風渡る
コメント ※季無し 稲畑の景だが黄金も風渡るも季語でない。無季の句とするか、
 有季なら「秋高し/秋の空/秋の雲」等の季語で黄金の景が更に強調出来ます 
詠替えて ※黄金の棚田千枚秋高し
 千枚の棚田稲穂に風渡る
    ◇ 3番 住み込みのちちろか声が厨から
コメント ※疑問「か」は不要。「から」散文的なので「より」に
詠替えて ※住み込みのちちろの声の厨より
   ◇ 4番 秋めくや二人の歩み揃い行く
コメント ※「歩む、揃う、行く」動きの表現が連続。動詞減らし
  二人揃って何処へ、何をしたかを具体的に詠む
詠替えて ※秋めくや子等と散歩の石手川 
  秋めくや犬と川辺の遊歩道
   ◇ 5番 高齢の素振りしている秋の土手
コメント ※高齢(者)の。「~している~」が散文的で説明っぽいので、
 季語と語順を入れ変えて
詠替えて ※秋澄むや土手に素振りの高齢者(「老い二人」とか)
   ◇ 6番 二人旅昔懐かし京の秋
コメント ※句意は二人で旅した京都の秋への郷愁なのか、今
 から二人で懐かしい秋の京都を訪ねるのでしょうか?
 >> 作者の句意をお聞かせ下さい <<
 京へ行く:秋の京 / 二人で行った京の郷愁:京の秋
 「懐かし」とは過去の事だから「昔」は不要では?
 「二人」を仮に「母と私」。郷愁なら過去形で「し」を使用
詠替えて ※母と行く思い出胸に秋の京  (挙行)
 懐かしや母と訪ねし京の秋   (郷愁)
   ◇ 7番 晩秋の風をひと呑み社の樹
コメント
詠替えて
   ◇ 8番 エンドウの晴れ間とらえて種を蒔く
コメント ※「エンドウ」は平仮名か漢字が良いのでは?
 「豌豆」は[夏]、「種蒔く」は[春]の季語。「豌豆蒔く」
 で秋の季語になります
詠替えて ※豌豆蒔く明日の予報確かめて
   ◇ 9番 天高し友と集いてバーベキュー
コメント
詠替えて
   ◇10番 苔むせる庭にこぼるる萩の花
コメント ※このままで景は良く見えます。 「こぼれ萩」と言う
 季語もあるので、7文字を別の事にも使えます
詠替えて
    ◇11番 空高く銀杏並木の見事なり
コメント ※「銀杏」は「ぎんなん」の事。秋なら「銀杏黄葉(もみ
 じ)」、「銀杏の実」、「銀杏散る」などがあります
 銀杏は真っ直ぐ天高く伸びるので、並木を生かし
詠替えて ※城山や銀杏黄葉の並木道  (松山城公園の景)
    ◇12番 木漏れ日の庭の小椅子に小鳥来る
コメント
詠替えて
    ◇13番 台風のそれて列なす菜を間引く
コメント ※参考:秋の季語に間引き後の菜を「間引菜」「抜菜」
詠替えて
    ◇14番 名月や膝枕無く肘布団
コメント ※無いは淋しいので逆に「肘布団より膝枕」が面白い
詠替えて ※名月や肘布団より膝まくら
   ◇15番 杖を突きやっと歩けて満月見
コメント ※「やっと歩けて」などが散文的。見ると言わずに見た
 様に詠む。 「満月見」は歳時記に有りましたか? 
詠替えて ※杖を突きやっと歩けて観月に
 満月や杖を頼りに城山へ(海岸へ/ 岡岬へ) 
   ◇16番 爽やかやバイク飛ばして満喫す
コメント ※何を満喫したのかを。景色(海、山、空)、食べ物等
詠替えて ※紅葉山バイクでゆっくり満喫す
   ◇17番 さんま焼く高き小膳味わえり
コメント ※「高き小膳」とはどんな膳でしょうか?
詠替えて
   ◇18番 何処から暮れば蝙蝠群れ低空
コメント ※「蝙蝠」は夏の季語 言葉が多すぎ。「群れ低空」のつながりが。
詠替えて 暮六の頭上掠める蚊喰鳥  (蚊喰鳥:蝙蝠の傍題)
   ◇19番 黄金の敷くや絨毯実る秋
コメント ※切れ字位置と季語を変え(季語の説明的になるが)
詠替えて ※黄金の絨毯めくや豊の秋
   ◇20番 暮れ泥む峡の段畑蕎麦の花
コメント
詠替えて
   ◇21番 萩の花川面に映し踊りおる
コメント ※「踊」も[秋]の季語。 風で揺れる川面の萩を詠めば
詠替えて ※そよ風や川面に揺るる萩の花
   ◇22番 遠き日を思う瞳に落ち葉舞う
コメント ※[落葉] 季語には送り仮名不要。上五「遠き」が文語
  調のため中七、下五も合わせる。 思ふ、舞ふ に
詠替えて ※遠き日を思ふ瞳に落葉舞ふ
   ◇23番 いにしえの趣きひたる衣紋竹
コメント ※「ひたる」:「浸る」~「滲む」「沁みる」「深き」 
 広辞苑は「おもむき」は「趣」で送り仮名は無しでした
詠替えて
   ◇24番 広大な空き地クレーン車鵙猛る
コメント ※中七が中八にはなるが助詞「に」を入れる方が自然
 でリズム的にも大差ない
詠替えて ※広大な空き地にクレーン車鵙猛る
 
  
       ◆作者の句意と異なるコメントもあるので作者の意見を是非メールして下さ
    
    
    
    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

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