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令和 2年11月 1日~令和 2年11月20日 投句分
紫陽花
第 19 回 披 講
番 号 入 選 10 句        俳 号
草叢や素早く走る鼬鼠ゐて 媛 香
11 公園の椅子は木が良し日脚伸ぶ 高 越
14 窓越しに日向ぼっこや読む新聞 媛 香
16 秋の夜カフェで弾きてカンパネラ はなぶさ
18 松籟に吟詠響く秋の浜 べいこう
19 山茶花真白媼つぶやく今朝の庭 高 越
冬支度行李引き出し入れ替える 石の花
今年米タイマーセットで艶やかに 石の花
団栗ころりころり泉は空の色 高 越
20 寒霞渓岩と紅葉のコントラよ 菜の花
番 号            特 選 5 句 俳 号
離れても同じ月見る親子かな 投票 6 票
10 菊日和路面電車の投句箱 投票 4 票 媛 香
13 菊人形襟足にちょと色香あり 投票 4 票 べいこう
17 空澄むや皇帝ダリアの華麗なる 投票 4 票 菜の花
21 満月や一人手酌も心地よし 投票 4 票 はなぶさ
最終更新日時 R 2.11.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の蔓延が三度猛威を振るってきました。残念なことですね。
    経済とGOTOの制限と両立中々困難ですね。あらゆる接触を避け感染に注意しましょう。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 
 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再読してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり読み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再読されては如何でしょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

      俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

  ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

      俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

      別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

  ● 季重なり」については

      媛香さんのおっしゃるとおりと思います

      1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

      場合はやむ得ませんよね。

      テレビの選者や句会の指導者が言うのは

      俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

      託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

      止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

      「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

      「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

      ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

      入門書にありました。

       でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

    番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
    ◇ 1番 すずめ減り鳩の群がる刈田なり
コメント ※更に刈田を強調するなら「刈田かな」切れを入れる
詠替えて ※すずめ減り鳩の群がる刈田かな
    ◇ 2番 秋夕焼け沈みはじむる虫の声
コメント ※「秋夕焼」「虫の声」は秋の季語。どちらか一つで。
 ※「秋夕焼け」は季語には送り仮名「け」は不要です
詠替えて ※秋夕焼沈み始むや散歩道
    ◇ 3番 雪の富士はるか遠くに光いる
コメント ※「はるか」と「遠く」は意味が類似。どちらか一方で
詠替えて ※遙か見ゆ光り輝く雪の富士
   ◇ 4番 冬支度行李引き出し入れ替える
コメント ※「替える」は終止。「替えて」後に少し余韻を持たす
詠替えて ※冬支度行李引き出し入れ替えて
   ◇ 5番 吾子駆けて庭にこぼるる萩の花
コメント
詠替えて
   ◇ 6番 離れても同じ月見る親子かな
コメント ※原句でも良いと思うが、
詠替えて ※名月や遠くの子等も父母(ちちはは)も
   ◇ 7番 草叢や素早く走る鼬鼠ゐて
コメント
詠替えて
   ◇ 8番 今年米タイマーセットで艶やかに
コメント ※「タイマーセット」が現実的なので
詠替えて ※今年米炊飯ジャーで艶やかに
※艶やかや電気釜には今年米
   ◇ 9番 団栗ころりころり泉は空の色
コメント
詠替えて
   ◇10番 菊日和路面電車の投句箱
コメント ※「路面電車に投句箱があったりするんだー!」と
珍しがり「の」を「に」かえて見る。 
詠替えて ※秋うらら路面電車に投句箱 (投句箱とは珍しい)  
※秋高し坊っちゃん列車に投句箱(真偽は不明?)
※秋の城詠みて電車の投句箱 (車内の箱へ投句)
    ◇11番 公園の椅子は木が良し日脚伸ぶ
コメント ※「日脚伸ぶ」は冬の終りの季感で少し先の季節
詠替えて ※公園に木の椅子探す小春かな
    ◇12番 草紅葉父に似た背時止まる
コメント ※「時止まる」は一瞬はっとした状況でしょうか?
詠替えて ※時止まる如く父似や落葉道 (句またがり)
※後ろ姿のまるで父似や草紅葉 (7-7-5)
    ◇13番 菊人形襟足にちょと色香あり
コメント ※「色香」と言い切って強調。又は切れ字で強調。
詠替えて ※菊人形白き襟足ちょと色香
※菊人形うなじに色香ありにけり
    ◇14番 窓越しに日向ぼっこや読む新聞
コメント ※通常字余りの時は上五に。「日向ぼこ」で五文字
詠替えて ※窓際に新聞広げ日向ぼこ
   ◇15番 菊花展仮設テントに武者並ぶ
コメント ※原句でも良いが、名詞で止めると座りが良くなる。
詠替えて ※時代武者テントに並ぶ菊花展
   ◇16番 秋の夜カフェで弾きてカンパネラ
コメント ※広辞苑は「カンパネラ」とはルネッサンス晩期の哲学
 者とある。<句意が分からないので教えてください>
詠替えて
   ◇17番 空澄むや皇帝ダリアの華麗なる
コメント ※中八の「の」を削除し中七に。
詠替えて ※空澄むや皇帝ダリア際だちて
 華麗なる皇帝ダリア秋気澄む
   ◇18番 松籟に吟詠響く秋の浜
コメント ※原句でよいと思うが、切れ入れるなら
詠替えて ※松籟や吟詠流る秋の浜
   ◇19番 山茶花真白媼つぶやく今朝の庭
コメント ※「山茶花」と書いて:さざんか(冬の季語)
詠替えて
   ◇20番 寒霞渓岩と紅葉のコントラよ
コメント ※この略語は無し/「コラボ(レーション)」で如何?
詠替えて ※岩と紅葉のコラボレーション寒霞渓
   ◇21番 満月や一人手酌も心地よし
コメント ※月と酒が有れば句が沢山出来ますね
詠替えて ※名月や手酌の酒の酔い心地
  ※名月を愛でて手酌の心地よし
  
       ◆作者の句意と異なるコメントもあるので作者の意見を是非メールして下さ
    
    
    
    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

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