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令和 3年 1月 1日~令和 3年 1月20日 投句分
紫陽花
第 193 回 披 講
番 号 入 選 13 句        俳 号
除夜の鐘慶福波動伝えきし べいこう
10 春の吉とどく句集に師の心 はなぶさ
13 新しき命抱きて木の実落ち
14 コロナ禍に独り食卓お節かな 媛 香
16 石手寺やバイク飛ばして初詣 石の花
17 七草の粥にと畑のもの摘みぬ 浩 風
正月や愛も奇跡も無限なり べいこう
黒潮と白き灯台鳥渡る
11 どんど焚分団長は水貯めて 高 越
20 懐郷の汽笛遥かに鰯雲
21 里山も一夜の雪に真白成る 媛 香
七草の七草粥や七野菜 媛 香
15 石鎚や日々冬色に変わり之 はなぶさ
番 号            特 選 5 句 俳 号
18 病む妻に男の料理寒卵 投票 4 票 高 越
24 寒散と道後湯の町人力車 投票 4 票 はなぶさ
初春の奉納吟や声高に 投票 3 票 浩 風
3 背を向ける妻をモデルに水仙花 投票 3 票 高 越
6 年の夜に棚の置物干支送り 投票 3 票 石の花
最終更新日時 R 3. 1.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
    歳が変わっても中々「コロナウィルス」の脅威は治まりませんね。
    蔓延が三度猛威を振るっています。残念なことですね。
    経済とGOTOの制限と両立中々困難ですね。あらゆる接触を避け感染に注意しましょう。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って来年も俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 
 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再読してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり読み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再読されては如何でしょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

      俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

  ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

      俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

      別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

  ● 季重なり」については

      媛香さんのおっしゃるとおりと思います

      1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

      場合はやむ得ませんよね。

      テレビの選者や句会の指導者が言うのは

      俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

      託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

      止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

      「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み手に任せる」と。

      「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

      ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

      入門書にありました。

       でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

    番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
    ◇ 1番 初春の奉納吟や声高に
コメント ※切れが効き奉納吟を強調出来ている。語順を替えて
 下五を終止形か名詞止めにすると座りが良くなる。
詠替えて ※声高に奉納吟や明の春
    ◇ 2番 正月に友より銘菓届くや感謝
コメント ※句意は分かるが、リズムを良くしたい
 感謝の気持ちを直接感謝と言わず切れ字で強調も可
詠替えて ※初釜に友の土産の銘菓かな
※初茶湯に友より銘菓届きけり
    ◇ 3番 背を向ける妻をモデルに水仙花
コメント ※水仙と人物の撮影の様に見えるが読み手には伝わ
 りにくい。ずばり「撮る」と入れて見る
詠替えて ※黄水仙後ろ姿の妻を撮る
   ◇ 4番 正月や愛も奇跡も無限なり
コメント ※句意は?
詠替えて
   ◇ 5番 黒潮と白き灯台鳥渡る
コメント ※黒と白の対象の景が良くリズムも良い。 「鳥渡る」
は秋の季語。なるべく今か先の季語が新鮮味がある
詠替えて ※黒潮と白き灯台鳥帰る (春)
  黒潮や白き灯台鳥雲に (春)
   ◇ 6番 年の夜に棚の置物干支送り
コメント ※「~に」が説明になるので「の」又は切れを入れると
詠替えて ※年の夜の棚の置物干支送り
  行く年や焼き物丑へ干支送り 
   ◇ 7番 わが家のたくあん漬けの塩かげん
コメント ※通常句は一人称で詠む為「我が家」は要らないの
 では?  虚子の句に「沢庵や家の掟の塩加減」
詠替えて ※沢庵漬け妻の右手の塩加減
   ◇ 8番 除夜の鐘慶福波動伝えきし
コメント ※「きし」は文語。「伝え」口語。一句に口語と文語の
 混在は避け、特別理由が無いなら現在形が実感有り
詠替えて ※除夜の鐘慶福波動伝へ来し   来し:(過去形)
  除夜の鐘慶福波動伝はり来   来(く):現在形
   ◇ 9番 七草の七草粥や七野菜
コメント ※「七」の韻をふんだが、季重なり(七草:七草粥)に
 なった。粥か七草かどちらかに的を絞って詠みたい
詠替えて ※七草粥喜寿と傘寿に孫七人   (喜寿:七十七歳)
   ◇10番 春の吉とどく句集に師の心
コメント ※立派な句集を作ってくれた幹事さんへの謝礼の句 
詠替えて ※初春や句集に詰まる師の心
    ◇11番 どんど焚分団長は水貯めて
コメント ※切れを入れて句のしまりを良くする
 左義長:どんど焼き   組頭:組長
詠替えて ※左義長やバケツ備へる組頭 
    ◇12番 石手寺に人混みかき分け初詣
コメント ※その通りだが中八。 切れ「や」を入れると
詠替えて ※石手寺や混み合ふ中を初詣
    ◇13番 新しき命抱きて木の実落ち
コメント ※「落つ」と終止形にすると締まりが良い
詠替えて ※新しき命抱きて木の実落つ
    ◇14番 コロナ禍に独り食卓お節かな
コメント ※「お節」は「おせち」? 歳時記には「節料理」とある
詠替えて ※籠もる日の独りの夕餉節料理
   ◇15番 石鎚や日々冬色に変わり之
コメント ※「冬色」は季語になるかどうか? 「之」(ゆく)?
詠替えて ※日々色を落とし石鎚山眠る
   ◇16番 石手寺やバイク飛ばして初詣
コメント ※「飛ばして」は迫力あるが詩情を考えて
詠替えて ※初詣バイクで巡る札所寺
  石手寺へバイクで参詣お元日
   ◇17番 七草の粥にと畑のもの摘みぬ
コメント ※「畑のもの」が曖昧
詠替えて ※七草摘む畑にスズシロ野にハコベ(トリプル季語)X
 七草摘む畑と野原を這いめぐり
   ◇18番 病む妻に男の料理寒卵
コメント ※寒卵は生で食べると栄養があると歳時記に
詠替えて
   ◇19番 元日に曾孫たち来て賑わうや
コメント ※最後の「や」でも切れの効果薄く、全体に散文的
詠替えて ※孫曾孫集い賑わうお元日
   ◇20番 懐郷の汽笛遥かに鰯雲
コメント ※取り合わせで季語が良く効いている 
詠替えて
   ◇21番 里山も一夜の雪に真白成る
コメント ※助詞「も」が景を大きく広く見える。(野も畑も川も~)
詠替えて
   ◇22番 年賀状語りかけてる妻の癖
コメント ※句意は? 
詠替えて
   ◇23番 年初からコロナと天気大暴れ
コメント ※そのとおりですが、将来「コロナ」がウイルスと知ら 
 ない人に太陽の現象と間違われないだろうか? 
詠替えて ※疫病と災害列島冬ざるる
 去年今年疫病災害癒えぬまま
   ◇24番 寒散と道後湯の町人力車
コメント ※「寒散」と言う言葉は広辞苑に見当たらないが? 
  寒々とした景の季語に託して
詠替えて ※冬ざれの道後湯の町人力車
  冬空や閑古鳥鳴く人力車
       ◆作者の句意と異なるコメントもあるので作者の意見を是非メールして下さ
    
    
    
    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

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