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   令和 3年 4月 1日〜令和 3年 4月20日 投句分
邏ォ髯ス闃ア
第 196 回 披 講
最終更新日時 R 3. 4.27 PM 12. 0
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若草句会 掲示板
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◇◇◇高 越 の つぶやき◇◇◇ 
 

コロナウィルス対策で、家に籠る日が多くなっていますが、句会の皆様お変わりありませんか?

私は毎日時間を持て余しておりますが、ふと気が付いて

奥の野原の「過去の俳句」に掲載されている句を再詠してはと思い、最近始めています。

彰子先生がお元気な頃で、一句ごとに丁寧に選評と添削をして下さっています。

色々な句会に参加しても、人数や場所の時間制限等で中々これ程の選評・添削は

受けられないのでないかと、改めて、彰子先生に感謝したいと思います。

じっくり詠み始めると懐かしいのと、とても勉強になります。

句会の皆様もちょっと前の昔を思い出して再詠されては如何でし

ょうか?

メッセージ交換のコーナーを有効に使って、感じた事や聞きたい事、言いたい事など

使用して、コロナに関係なくインターネット句会の特典を生かしましょう

気候不順のをり、皆様のご健勝と御精吟をお祈りします。

 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」の「り」をのぞく除く。
 

      俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

  ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

      俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

      別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

  ● 季重なり」については

      媛香さんのおっしゃるとおりと思います

      1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

      場合はやむ得ませんよね。

      テレビの選者や句会の指導者が言うのは

      俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

      託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

      止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば問題ないと言われます。

      「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み手に任せる」と。

      「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

      ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文にならない様に」と

      入門書にありました。

       でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 米寿来て余命短き春憂う
コメント ※「春憂う」=>「春愁」(しゅんしゅう/はるうれい)。
「春愁う」と動詞化するのは良くないと(角川歳時記)
 米寿からの余命を明るく詠む方が良いのでは?
詠替えて ※米寿過ぎ卒寿白寿や八重桜
 米寿過ぎ余命白寿へ桃の花
◇ 2番 花筏寄り添い離れどちらまで
コメント ※どこまで流て行ったのでしょうか
詠替えて ※花筏寄り添ひ離れまた添ひて
 花筏向こう岸まで寄り添ひて
◇ 3番 パチパチと野焼きのあとのわらび採り
コメント ※「野焼」「蕨狩」は春の季語。季重なりは強弱を付
ける。焼く音をやめ野焼きを過去の事とし弱くする。
季語の送り仮名に注意:「野焼」「野焼く」「草焼く」
詠替えて ※野焼せし土手に野原に蕨狩
◇ 4番 在りし日の夫の愛車に黄砂降る
コメント ※説明になった。切れを入れてリズムよく。以前トヨ
タ車に「コロナマークU」。今は使いずらいですね
詠替えて ※霾や亡夫(つま)の愛車はマークU
◇ 5番 窓辺に薄日さし込む水中花
コメント ※「水中花」は夏の季語、少し早い。上五字足らず
詠替えて ※窓の辺の日差しやはらかシクラメン
◇ 6番 枕辺に紙と鉛筆春眠し
コメント ※夢うつつの中で浮かぶ俳句?のメモ用でしょうか
詠替えて ※春眠や紙と鉛筆枕辺に
◇ 7番 サクラ咲く車連なる石手川道
コメント ※「サクラ」=>「さくら/桜」。石手川道(字余り)
 桜と言えば花が咲いた状態を言う(角川歳時記)
詠替えて ※夕桜車込み合う土手の道
◇ 8番 新茶香の疲れ癒せて笑顔あり
コメント ※「新茶香の」が詰まり気味。上五は字余りも可
新茶は香気と味の良さで珍重されている
詠替えて ※新茶の香に癒され笑みの零れけり
  癒されて笑顔綻ぶ新茶かな
◇ 9番 菜の花の触れる私は立ち尽くす
コメント ※大体俳句は一人称で詠むので「私は」は不要
詠替えて ※菜の花に触れて生まるる一句かな
 見はるかす花菜畑に佇みて
◇10番 満開の花仰ぎ見る鳥の声
コメント ※動詞が真ん中の時はどちらに係るか曖昧になる
詠替えて ※見上ぐれば花は満開鳥は鳴き
 満開の花や聞こえる鳥の声
◇11番 初採りの竹の子飯や腹八分
コメント ※初物の竹の子飯です、八分と言わずお代りを!
詠替えて
◇12番 霾(つちふる)や亡夫の愛車を汚しけり
コメント ※一句に切れ字は一個。(「や」、「けり」)
詠替えて ※黄砂降る亡夫の愛車に薄つすらと(一物仕立て)
※霾や亡夫(つま)の愛車はマークU(取り合わせ)
◇13番 花粉症涙目憂鬱八十路坂
コメント ※「花粉症」で涙目、鼻水など症状は分かる
「マスク」は冬の季語だが最近は年中使うので弱い
詠替えて ※杉の花老いも若きもマスクして
◇14番 一陣の風花吹雪花ふぶき
コメント ※「風花」、「吹雪」は冬。「花吹雪」は春の季語
詠替えて ※句意を整理し季語は一個で再詠みをして下さい
◇15番 華やかに凛と輝き朱ぼたん
コメント ※「朱ぼたん」=>「緋牡丹」
詠替えて ※華やかに凛と輝く緋牡丹よ
◇16番 ぶらんこの長女とママとお腹の子
コメント ※母と子とお腹の子の2.5人で揺する?ぶらんこ
詠替えて
◇17番 幸せのかたちいろいろチューリップ
コメント ※季語「チューリップ」がよく効いている
詠替えて
◇18番 雉子の雛見え隠れして啼きにけり
コメント ※このままで景が見えます
詠替えて ※雉子の雛啼くや姿の見え隠れ
◇19番 満開の桜を写す男の背
コメント ※「桜を写す〜」が説明っぽい
詠替えて ※満開の桜激写や脚立てて
◇20番 海が好き桜が好きさ人もまた
コメント ※好きの度合いをだんだん高めて表現しています
詠替えて ※海が好き桜大好き人もまた
◇21番 夏めくや老のあがなう道の駅
コメント ※「あがなう」:買い求めること
詠替えて
◇22番 桜散るコロナに負けじ黄砂まで
コメント ※「桜散る」「黄砂」は共に春の季語。 二年目の桜
 も散ると言うのにウイルスや黄砂に痛い目に遭う
詠替えて ※いつまでも続くコロナ禍花は葉に
◇23番 今が旬筍づくしの夕餉かな
コメント ※「かな」は前の言葉を強調。夕餉より料理を強調
詠替えて ※今が旬夕餉の筍づくしかな
◇24番 夕闇に一際白し花水木
コメント ※「白し」は終止形。花水木に係るので
詠替えて ※夕闇にひときわ白き花水木
    
以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
皆さんに紹介します。

 メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時の
メールで送ってください。本ページに即反映いたします。
 
 紫 陽 花 の コメント
    変異ウィールスの猛威にさらされて緊急事態宣言が発令されました。
    早く何とかならないものでしょうかね。ワクチンもいろいろ開始し出しましたが?
    経済に与える影響も・・・・・業種によっては死活の状態に陥るところも数多見受けられます。。
     だが我々は、自分が影響を受けないように努力しなければなりませんね。
   
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
24 夕闇に一際白し花水木 投票 6 票
枕辺に紙と鉛筆春眠し 投票 5 票 高 越
11 初採りの竹の子飯や腹八分 投票 4 票 はなぶさ
22 今が旬筍づくしの夕餉かな 投票 4 票 高 越
米寿来て余命短き春憂う 投票 3 票 石の花
番 号 入 選 13 句        俳 号
在りし日の夫の愛車に黄砂降る 媛 香
14 一陣の風花吹雪花ふぶき 浩 風
17 幸せのかたちいろいろチューリップ べいこう
18 雉子の雛見え隠れして啼きにけり 媛 香
20 海が好き桜が好きさ人もまた べいこう
21 夏めくや老のあがなう道の駅
花筏寄り添い離れどちらまで 菜の花扇
パチパチと野焼きのあとのわらび採り はなぶさ
頭(こうべ)垂れ波打つ稲穂事なきや 菜の花
サクラ咲く車連なる石手川道
10 満開の花仰ぎ見る鳥の声 浩 風
13 花粉症涙目憂鬱八十路坂 石ノ花
15 華やかに凛と輝き朱ぼたん はなぶさ